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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

『The Show-A Tribute to ABBA』別れの歌

いよいよ明日から『The Show-A Tribute to ABBA』東京公演だ。

泣いても笑っても、この『3日間・4公演』が最後!

絶対に観に行きましょう!!

以前も話しましたが、ABBAの曲の中には「楽しい曲」「悲しい曲」そして「別れの曲」があります。『The Show-A Tribute to ABBA』日本公演で披露される『別れの曲』を今回はご紹介しましょう!

「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」KNOWING ME,KNOWING YOU  

「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」はアルバム『アライバル』の中で最も感慨深い曲となった。フリーダの哀愁を帯びたリード・ヴォーカルが特徴のこのタイトルは、壊れた結婚生活の観点から愛情のトラブルを描いた、ABBA初の作品だ。「えっ?ABBAもこんな曲作るんだ」。ハッピー&キャッチーな曲がABBAの持ち味だと思っていたオーストラリアでは、ヒット・チャート九位と振るわなかった(どうもオーストラリア人は『ABBA=明るい曲』と固定概念を持っていたようだ)。概ね、多くの国でNO1を獲得している。イギリス、西ドイツなど五カ国でNO1をマークし、カナダやオーストリアなど三カ国で二位、オランダとスイスで三位、ノルウェイで六位を記録している。

六〇年代後半の、サマー・オブ・ラヴの時代にドラッグ、ヒッピー文化の担い手として活躍した一群(ジェファーソン・エアプレインやグレイトフル・デッドなど)と、七〇年代以降に音楽業界で大成功を収めたアーティスト(イーグルス、リンダ・ロンシュタット、ドゥービー・ブラザーズなど)が『ウェスト・コースト・ロック』なるものを作り上げた(イーグルスは一九七六年に『グラミー賞』を獲得)。その『ウェスト・コースト・サウンド』に感化されたロックを彷彿とさせる曲調と、どことなく陰鬱で悲しげなメロディが独特の「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」は、現在公開中のミュージカル『マンマ・ミーア!』では男性(サム)が歌っているが「音程を維持するだけで大変」だと以前、劇団四季のサム役にインタビューした時、そう漏らしていたことがあった。日頃のハッピーでキャッチーな曲も、本作のようにアダルトな雰囲気を醸し出す曲も、ABBAの作品だ。それもフリーダだからこそ歌いこなせた楽曲であり、多くの人に琴線に触れることができたのだろう。PVではなんと多くの女性から「最後のシーンのあの二人のヒップは凄い」と別の意味で感動を呼んでいるようだ。またABBA特有の「アハ(アハーン)」というフレーズは、この曲が特に印象的だ。ミュージカル『マンマ・ミーア!』でもオープニングから数年経ち、途中からBGMで「アハーン」と入れ出した。

アルバム『アライバル』では「ダンシング・クイーン」のような結婚式に使われる曲もあれば、悲しい男女の別れを歌った「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」まで実に幅広い男女間の愛が歌われているが、気が早い人は「まさか、アグネタとビヨルンがが離婚?」と当時、賑わせたことがあったようだ。もちろん全てデマ。ちなみにタイトルは「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」に落ち着くまでは当初は「リング・トゥー・ミー」、その後「ナンバー・ワン、ナンバー・ワン」と変更され、最後にスティッグ(ABBAのマネージャー)のアイディアで「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」に落ち着いた。

<歌詞の和訳>

もう楽しい笑い声も聞こえない

静寂が後に残るだけ

空っぽになった家の中を通りすぎ

目には涙があふれ出る

これが愛のストーリーの終わり

そう、これがさようなら…

私を知って、あなたを知る

もう私達にできることは何もないの

私を知って、あなたを知る

私達も現実を見つめなければならないわ

もう私たちは終わりなの

別れは決して簡単なことじゃないってわかってるけれど、行かなきゃ

私を知って、あなたを知る

それが今の私にできる最良のこと

数々の想い出、楽しかった日々、憂うつだった日々…

その全てはいつまでも私の内に生き続ける

この慣れ親しんだ家で子供たちはよく遊んだわ

でも今、そこには何も残っていない

そう、もう何も言うことなんてないわ

私を知って、あなたを知る

もう私達にできることは何もないの

私を知って、あなたを知る

私たちも現実を見つめなければならないわ

もう私達は終わりなの

別れは決して簡単ことじゃないってわかっているけれど、行かなきゃ

私はもう行かなくては

私を知って、あなたを知る

それが今の私にできる最良のこと

私を知って、あなたを知る

もう私達にできることは何もないの

私を知って、あなたを知る

私たちも現実を見つめなければならないわ

もう私たちは終わりなの

別れは決して簡単なことじゃないってわかっているけれど、行かなきゃ

私を知って、あなたを知る

それが今の私にできる最良のこと

「ザ・ウィナー」 THE WINNER TAKES IT ALL 

「ザ・ウィナー」はもちろん「勝者」の意味だが、この曲に関して言えば「勝者は全てを手に入れ、敗者は小さくなって消えていくだけ」という〝破局した恋愛の悲しい残酷〟を歌ったラヴ・バラードだ。一度聴いたら絶対に耳から離れない強烈で、美しいメロディ、愛に破れた女性が、その悲しみを力強く訴えかけてくる鮮烈な歌詞、わずか数分で物語を完結してしまう単純だが繊細なアレンジ。当時「ABBAももう終わりだ」と豪語していた世界の音楽評論家はこの曲を聴いて打ちのめされたと言う。「どうしてABBAはすんなりぶっ倒れないんだ」。完ぺきな楽曲としか表現できない名曲だ。

BGMをよくよく聴いてみると、たった二つのメロディ・ラインを繰り返しているだけだということがわかる。ピアノの音色が心に響く。それをアグネタが全身を込めて、リスナーに訴えかけてくる。この場から逃れることはできない。まるでミュージカルを観ているようだ。

結婚への憧れ、夢、希望。そして、それらが敗れた時の悲哀。歌詞は私小説であるかのように「一人称」で構成されている。後悔してももう後戻りでいない過去、どうしてこんなことになってしまったのかと言う悔しさ、辛さ、悲しさ。「私の居る場所は、あなたの腕の中だと思っていたのに……」。女性ならば誰でも感じていることだろう。

レコーディングが終わった時、作詞家のビヨルンは人知れず号泣したと言う。恐らく、そこにいた全員がビヨルンと同じ経験をしたことだろう。

この曲。もともと「ザ・ストーリー・オブ・マイ・ライフ」というタイトルで全く違うアレンジだった。だが歌詞を書いたビヨルンは「何かが違う、それはなんなのだろう?」と自問していた。そして作曲担当のベニーも毎日ピアノに向かい、悪戦苦闘した。ミュージカル、シャンソン……そんな想いが二人の制作者に浮かんだ時、楽曲は完成した。

アルバムの先行シングルとしてリリースされ、イギリス、オランダ、ベルギー、アイルランド、南アフリカ、コスタリカの六カ国でナンバー・ワンを記録。とりわけ『ヴーレ・ヴー』でディスコチックに走り、「ABBAはもう駄目だね」と悪評化をつけたイギリスでは、実に二年半ぶりにイギリスに一位を獲得。「ABBAはまだまだ凄いじゃないか!」。メンバーには大きな自信となった。北欧フィンランドとスウェーデンで二位、オーストリア、ノルウェイ、スイスで三位、ドイツとジンバブエで四位、フランスとメキシコで五位、イタリアとオーストラリアで七位、アメリカで八位、カナダとスペインで十位をマーク。アメリカでのトップ一〇入りは「テイク・ア・チャンス」以来のことで、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは二週連続一位を獲得。日本ではもちろん一位だった。

この歌はどうも日本では大きく勘違いされ、テニス四大大会の一つ『フレンチ・オープン』のテーマ曲になったり、スウェーデン人であるLILICOがNHKに言わされたのか?それとも本心なのかはわからないが「『ザ・ウィナー』は人生の応援歌にしている」と豪語(大きな勘違い)する有様。まるでZARDの「負けないで」が「人生の応援歌」であると勘違いしているかのように、この手の勘違いを平気で認めるメディアの姿勢に改めて唖然とする。

題名ではなく、歌詞をよくよく噛みしめて、聴いてほしい一曲である。

<歌詞の和訳>

もう話すことなどなにもない

今まであなたとたどってきたこと

心は痛むけど

今では過去のこと

もう手はつくしたわ

そしてそれはあなたも同じ

もう言うこともない

もう奥の手もない

勝者はすべてを手に入れる

敗者は小さくなっているの

勝利のすぐそばで

それが敗れた者の宿命

あなたの腕の中で

私の居場所はここだと思っていた

おかしいとは思わなかった

私を守るフェンス

私を守る家

私が強くいられる場所と思っていた

でもばかだったわ

ルール通りにしていたなんて

神様が運命のさいをふる

氷みたいに冷たい心

そしてこちら側には

大事な人を失う者がいる

勝者はすべてを手に入れる

負者は降りなければならない

それはとても単純なこと

文句なんて言えない

でも教えて

彼女のキスは私のキスと違うの?

名前を呼ばれた感じは

私のときとは違うの?

心の底のどこかで

わかっているはず、私の気持ち

でも私は何も言えない

ルールは守るものだから

結論は審判が出すわ

私のようなものは受け入れるだけ

ショーの観客は

いつもひっそりしている

ゲームはまた始まっている

恋人、それとも友達

大事なこと、それともささいなこと

勝者はすべてを手に入れる

話したくない

それであなたを悲しませるのなら

わかっているわ

さよならを言いにきたって

ごめんなさいね

いやな気分にさせているなら

かたくはりつめて

すっかり自信をなくした私を尻目に

勝者はすべてを手に入れるのよ

「アワ・ラスト・サマー」 OUR LAST SUMMER  

アグネタには「ザ・ウィナー」を、フリーダにはこの「アワ・ラスト・サマー」を作詞したビヨルンのいずれも私的な想いを歌詞にした作品だ。ミュージカル『マンマ・ミーア!』は当初は二十七曲だったが五曲削れら、二十二曲になった。この「アワ・ラスト・サマー」は『マンマ・ミーア!』ではハリーがドナとのフランスでの想い出を披露している。回顧的でありながらも、とてもせつなくメランコリックな隠れた名曲である。

ビヨルンは中流家庭に育ち大学に行き、ABBAの中では両親から最も熱心な教育を受けて育ったが、夏休みなどロングバケーションにはスウェーデンという極地に留まらせずに、ヨーロッパ旅立たせ、見聞を広くするよう努めた。とはいえ思春期のビヨルンも現地に行けばガールフレンドが出来たが、あくまで〝ami〟友達だった。そんな友達のガールフレンドとある時、パリに出かけたところ、パリの街の雰囲気で、今まで友達だった関係はイッキに恋愛関係へと発展。そんな学生時代の淡い恋の想い出を描いたのはこの作品だ。

<歌詞の和訳>

夏の空気は

ソフトであたたか

すてきな気分

パリの夜は

ぞんぶんに楽しませてくれたわ

エリゼ宮の方へ

ぶらぶら歩きながら

カフェに入ってはひとやすみ

そしてあなた

政治や哲学の話をしていたわ

私はモナリザみたいにほほえむの

めぐり会った二人

それはすてきな本物のロマンス

今でも思い出せるわ

二人の最後の夏

ぜんぶ目に浮かぶわ

セーヌ川のほとりを歩いている

雨にぬれて笑いながら

二人の最後の夏

心に残る思い出

川沿いに歩いていく

私たち二人

エッフェル塔のそばで

芝生の上に腰をおろして

あなたに出会ったよろこびをかみしめる

後悔なんてなにもない時代だった

そう、

うわついた時代

愛と平和の時代

でもその裏側で

急に年をとることを恐れていた

ゆっくりと死にゆくことを

それでもチャンスにかけてみたわ

最後のダンスを

踊るかのように

今でも思い出せるわ

二人の最後の夏

ぜんぶ目に浮かぶわ

ノートルダムをとりまく

観光客の雑踏とともに

二人の最後の夏

手に手をとって歩くの

パリのレストラン

二人の最後の夏

朝食のクロワッサン

今日だけを考える日々

なやみは遠いかなた

二人の最後の夏

笑って遊んでいられた

そして今のあなたは

銀行員

家庭的なひと

フットボールのファン

名前はハリー

なんて退屈に見えるのかしら

それでもあなたはヒーローよ

私の夢のヒーロー

「スリッピング・スルー」 SLIPPING THROUGH MY FINGERS  

かつてビヨルンとアグネタがまだ夫婦だった頃、ビヨルンはABBAの楽曲制作であまりにも多忙を極め、子育てはアグネタにまかせっきりだった。そんなある日(一九八〇年)娘リンダを見送ったビヨルンは、途中で何度も何度も振り返り手を振るリンダの姿を見て、胸が締め付けられる思いになった。今まで味わったことのない悲しさと寂しさ。そう、リンダは、赤ちゃんからあっという間に大きくなり、やがては自分(親)の元を離れていくのだ。それはビヨルンにとって、今まで親として何もしてこなかった後悔と、いずれはどこかの男に奪われ、自分のそばから離れて行ってしまう親ならではの悲しみが一瞬のうちに襲ってきたのだ。「あの子はどんどん成長していくのね、私の手からすり抜けて……」もう一人の本当の親のアグネタがいつも以上に情感を込めて歌い上げている。ミュージカル『マンマ・ミーア!』では結婚式直前、ドナとソフィがようやく仲直りし、歌い上げているが、実は、この詩はビヨルンの感情を表現した作品である。だが詩の内容にあるように、誰でも涙するシーンであり、『マンマ・ミーア!』では、観客席から、すすり泣く声が一番聴こえるシーンだ。

<歌詞の和訳>

スクール・バッグを手に下げて

朝方 早く 彼女は家を出る

バイバイと手を振り

放心したような笑みを浮かべて

出かけて行く彼女を見送りながら

私の胸には あのよくある悲しみが

押し寄せてくるの

それでしばらく腰かけて 想ってみたりする

私はあの子を永久に

見失ってしまうんじゃ

ないかしらと

あの子の世界に ちっとも入って行けないまま

あの子と一緒に笑えたら いつだって

私はうれしいのにね

あのおかしな可愛い娘と一緒に

寝ている間に

私の指の間をすり抜けていってしまうのよ

いつも いつも

私は いつでも いつでも

彼女の気持を捕えようとするんだけれど

なぜかすり抜けていってしまうのよ

この指の間から いつだって

あの子の心の中を 私は本当に見えてるかしら

そう思ってみるたびに

私はもう一歩 理解したつもりになるけど

あの子はどんどん成長していくのね

私の手からすり抜けて

いつも 絶え間なく

寝ぼけ眼の私たち

あの子と私

朝食のテーブルについてからも

私はほとんど気づかずに

大切な時をただ過ごしてしまってる

そうして あの子が出かけて行ったあと

あの妙に憂うつな気持が残る私

そして否定できない罪悪感

あのすてきな冒険は一体どうなったの

二人で行くために計画していた場所

そのいくつかは実行したわね

でもまだほとんどが叶えられていない

何故 私にはわからないの

私の手からこぼれ落ちていく大切なことが……

ときには いっそのことこんな光景を

凍らせてしまって

時の仕掛けたおかしなわなに引っかからないよう

大事にしまって置けたらと思うのよ

スクール・バッグを手に持って

あの子は家をあとにする

朝早いうちに

さよならと手を握って

顔にはぼんやりとした笑みをうかべながら

“The Show A Tribute To ABBA” JAPAN 2018
♬ SUMMER NIGHT CITY / サマー・ナイト・シティ
♬ TAKE A CHANCE ON ME / テイク・ア・チャンス
♬ I DO I DO I DO I DO I DO / アイ・ドゥ、アイ・ドゥ
♬ FERNANDO / 悲しきフェルナンド

– ACOUSTIC MEDLEY – ~アコースティックメドレー〜
♬ I have a dream / アイ・ハヴ・ア・ドリーム
♬ Slipping through my fingers / スリッピング・スルー
♬ Honey Honey / ハニー、ハニー
♬ SOS / SOS
♬ Our last summer / アワ・ラスト・サマー

♬ THATS ME / ザッツ・ミー
♬ INTERMEZZO / インテルメッツォ・ナンバー・ワン
♬ EAGLE / イーグル
♬ VOULEZ VOUS / ヴーレ・ヴー
♬ I HAVE A DREAM / アイ・ハヴ・ア・ドリーム
**only when there is a children choir 子どものコーラスが入る時のみ演奏
♬ THE WINNER TAKES IT ALL / ザ・ウィナー
♬ ONE MAN ONE WOMAN / ワン・マン、ワン・ウーマン
♬ MAMMA MIA / マンマ・ミーア
♬ KNOWING ME KNOWING YOU / ノウイング・ミー、ノウイング・ユー
♬ MONEY MONEY MONEY / マネー・マネー・マネー
♬ CHIQUITITA / チキチータ
♬ DOES YOUR MOTHER KNOW / ダズ・ユア・マザー・ノウ
♬ DANCING QUEEN  / ダンシング・クイーン
♬ GIMME! GIMME! GIMME! / ギミー!ギミー!ギミー!
♬ SUPER TROUPER / スーパー・トゥルーパー
♬ SO LONG / ソー・ロング

-extra- アンコール
♬ WATERLOO / 恋のウォータールー
♬ THANK YOU FOR THE MUSIC / サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

ツアースケジュール

・9/17(月・祝)13:30開場:新宿文化センター

・9/17(月・祝)17:30開場:新宿文化センター

・9/18(火)18:30開場:新宿文化センター

・9/19(水)18:30開場:新宿文化センター*千秋楽

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