今日4月6日は『ABBAの日」です。
なぜ4月6日がABBAの日かと言うと、欧州最大の音楽祭『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト』に1974（昭和49）年4月6日スウェーデン出身のABBAが見事にグランプリを受賞（優勝）し『世界デビュー』を果たしたからです。
ABBAファンクラブが提案し、ユニバーサルミュージックが提出・制定したABBAファンクラブ公認の記念日です。
この年のグランプリにはオリビア・ニュートン・ジョンもイギリス代表として出場しており、当初のイギリスの賭け屋の予想では圧倒的にオリビア優勝は間違いなかったのですが、いざふたを開けてみれば、欧州のド田舎スウェーデン出身のABBAが2位に圧倒的な大差をつけ優勝しました。
なお、スウェーデン出身の優勝者は「初めて」でした。
ABBAは既に1972年3月29日に『ビヨルン＆ベニー、アグネタ＆アンニ・フリーダ』としてマイナーデビューしておりましたが、ABBAのリーダーのビヨルン（ギター）が「世界に進出する唯一の方法は『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト』で優勝するしかない！」と言う強い信念を持っており、実は前年の1973年も「リング・リング」でスウェーデンの代表選考会にトライしましたが、3位で結局、本戦出場は叶いませんでした。ユーロヴィジョンは欧州の各国で「優勝」したアーティストが競うコンテスト、すなわち、各国で1組（1人）しか出場できないのです。1973年、スウェーデンの大会ではオーディエンスは「100％ABBAが優勝」と思っておりましたが、保守派の審査員が「『リング・リング』はロック。バラードしか優勝は認めない」と頑固なまでにABBAを否定し、優勝させなかったのです。しかし、1973年ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト・スウェーデン国内大会で3位に終わったABBAがリリースするレコードが次々に「国内のチャートで1位」はもとより「2位、3位」を独占し、この勢いは北欧はもとより欧州にも伝わり、「スウェーデンのユーロヴィジョン選考員の目は節穴か？」と疑問が持たれ、1974年、審査員が一斉に変わり、1974年のユーロヴィジョン・スウェーデン国内大会でABBAは「恋のウオータールー」で見事に優勝し、4月6日・イギリス・ブライトンで開催された『ユーロヴィジョン本戦』にスウェーデン代表として参加し、グランプリを獲得したのです。ちなみに『ユーロヴィジョン』で優勝し『世界でメジャー』になったのは後にも先にもABBAのみです。また『ABBA』というグループ名を積極的かつ正式に使い始めたのは1974年の『ユーロヴィジョン』出場からです。
世界で一番レコード・CDを売っているのは「プレスリー」「ビートルズ」「マイケル・ジャクソン」の10億枚ですが、4位は3億8千万枚売っている『ABBA』だということをほとんどの人は知りません（ちなみに5位はマドンナの3億枚）。売り上げBSST１０に入っているアーティストはすべて「英語圏」の歌手であり、「非英語圏」のアーティストはABBAのみです。そうです、ABBAは我々日本人と同じ「非英語圏の住人」なのです。その為、ABBAのリーダー、ビヨルンは「世界に進出するためには歌詞を英語で書くしかない！」ことにこだわり、かなりの苦労の末、数々のヒット曲を生み出したのです。「ダンシング・クイーン」はもとより、「チキチータ（スペイン語で小さな女の子の意）」「ハニー、ハニー」「SOS」「ザッツミー」「マネー、マネー、マネー」「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」「イーグル」「ヴーレ・ヴー」「ギミー！ギミー！ギミー！」「スーパー・トゥルーパー」「ザ・ウィナー」などなど。皆様はいくつご存じですか？
1999年4月6日、ABBAデビュー25周年のこの日、イギリス・プリンスエドワード劇場で、ABBAの22曲で構成されたミュージカル『マンマ・ミーア！』が上演を開始し、2002年12月1日からは日本でも劇団四季によって「日本語」で上演が始まりましたね。この勢いはオーストラリア、アメリカ、ドイツ、フランス、スペイン、韓国、中国にもおよび、『マンマ・ミーア！』は世界を席巻しました。また2008年夏には映画『マンマ・ミーア！』が上映され、日本でも2009年1月30日より上映されましたね。ミュージカル・映画共に、過去のミュージカル・ミュージカル映画の売り上げを更新し、まさしく『マンマ・ミーア！』はミュージカル界最高のミュージカルになったのです。なお、本年夏には映画『マンマ・ミーア！２』が上映を開始します。日本で観られるのもそう遠くはないでしょう。
ハッピーバースデーABBA!!
