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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

アフター・ドナ

『マンマ・ミーア!』京都公演が始まってもうすぐ2週間となる。昨年の今ごろは東京公演再演で盛り上がっていたことを想うと、時間(一年間)はとても早く流れているんだなあという錯覚に陥る。当初、東京公演は最低でも二年間は上演するはずだったが〝いくつかの予想もしない出来事〝が重なり、現在の京都公演に繋がることとなった。もっとも大きな出来事は言わずもがな3・11だが、濱田さんの劇団四季退団も去年の今ごろの時点ではまだ正式に決まっていなかった。東京公演のスターティングメンバーこそ、濱田さんのドナで始まったが、今年の1月後半から樋口さんに突如バトンタッチ。予想もしない展開だった。既に話してもよい時期に来たので書くが、筆者は濱田さんから年賀状をもらっていたし、仮りに濱田さん退団でも、ベテラン俳優が濱田さんを引き継ぐものと思っていた。四季の代弁をさせていただくとすれば、東京公演という地の利もよかったこと、保坂さん、濱田さんとドナ役の退団が続き「本格的なドナを育てる必要があった」こと、その為には〝知名度のある〝しかも〝エース級〝を据えなければいけないなどの理由で、2002年日本公演初期ソフィ役だった樋口さんに白羽の矢が立ったわけである。『勝算』はもちろんあった。だが3・11という予想もしない大惨事が起こり、お客さんが自粛して四季劇場海に来なくなったことに加え、まだドナになりきれていない樋口さん自身、劇団四季の女優という看板だけでなく〝一人の人間〝として、この事態に動揺したことは、以前『独占インタビュー』でも彼女が語っている通りであり、結局のところ早急に東京公演をSTOPし、東京以西(京都)に移らなければならなかった。筆者から何度も主催者には『マンマ・ミーア!』の継続を願い出た。過去の作品の例から見ても、地方を廻った後は京都、そして北海道と移動していたので、恐らく京都公演になると願いつつも実際にそうなり安堵した。京都公演はレポートした通り〝樋口ドナを中心とした一座〝にガラリと変わった。今暫くは、最高レベルを焦らず待つしかないと思う。心配なのは樋口さんの健康面だけである。
今月に入りメディアでも濱田さんのことが取り上げられるようになったので書かないわけにはいかなくなった。このサイトは『マンマ・ミーア!』に関して書くことが目的なので詳細は割愛させていただくが、濱田さんの今後の活躍を祈るばかりである。
2006年に保坂さんが退団する時は既に筆者のところに情報は入ってきていたので、恐らく保坂さんの四季での最終舞台は『マンマ・ミーア!』大阪公演になると感じていたので、全ての予定をキャンセルし、大阪に観に行ったが、実際にこれで保坂さんが終わってしまうんだなあと思うと、正直辛かった。その後、保坂さんはご存じの通り、舞台を中心に活躍し、演劇界の勲章の一つ〝菊田一夫賞〝も受賞した(過去には同じ四季出身の市村さん、堀内さんも受賞している)。保坂さんは今や名実共に『日本を代表する俳優の一人』となった。
「四季の『マンマ・ミーア!』でドナを演じた女優は四季を辞める」という何ともオゾマシイフレーズが一時流れていたが、筆者は敢えてこう言い返したい。「四季の『マンマ・ミーア!』でドナを演じた女優は大成する」と。
保坂さん、濱田さんの退団はファンにはショックであるが、彼女達の未来を考えた場合、暖かく「お疲れさまでした」と賞することが美徳ではないかと思う。
樋口さんは保坂さんや濱田さんの「代役」ではなく、是非とも〝NEWドナ像〝を作り上げてほしいと切に願う。『マンマ・ミーア!』は国別では日本はイギリス、アメリカに次いで3番目のロングラン公演である。ただ、英国やアメリカの上演場所がほぼ固定に対して、日本は東京から福岡までツアーで移動した。海外のミュージカルでは例がないが、そもそもミュージカル文化国でない日本においては、四季のこうした戦略は間違っていないと思うし、全国津々浦々に『マンマ・ミーア!』が流布することはファンにとってはありがたい。四季には『キャッツ』や『オペラ座の怪人』や『ライオンキング』など、大演目がたくさんあるが、今後も樋口さんを筆頭とした『マンマ・ミーア!』を継続してほしいと思う。是非、一度ならず二度、三度、京都に足を運んでほしい。ファンの支えがあってからこそ、樋口さんはドナへの自信を確信し、『マンマ・ミーア!』も革新していくのではないのではないだろうか?頑張れ、樋口さん!保坂さんや濱田さんに負けない〝ドナ〝を演じてほしい。

*写真提供劇団四季(当サイトよりの写真使用はサイト表紙注意書き遵守のこと)

*一部筆者撮影写真あり


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