ABBA JAPANのホームページです。

ABBAファンのみならず、
ABBA初心者の方も楽しめるそんなサイトです。
充分にご堪能下さい。

劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

『マンマ・ミーア!』に命を吹き込んだスーパー・トゥルーパー!!

『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』のプロデューサーであるジュディー・クレイマー。

1980年代前半、ジュディー・クレイマーは人生を変えるような仕事を得ました。当時25歳かそこらでロンドンの『キャッツ』の制作でステージマネージャーとしての仕事を終えた直後のジュディー・クレイマーは、作詞家であるティム・ライスとのミーティングに向かうビヨルンを空港まで迎えに行くように言われました。ロンドンで『Top of the Pops』上でABBAを見て育ったジュディー・クレイマーは、スウェーデンのポップスターと作曲上のパートナーであったベニーと親交を深めました。最終的に彼女は、ABBAの楽曲の著作権を持つ2人に、とても利益が出るだろう考えがあると、売り込むことになります。それが、『マンマ・ミーア!』の原点でした。そしてそれは1999年にウエストエンドで開演して以来、2008年には映画化され、映画の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』になり、20億ドル以上もの総収益をあげました。

「『マンマ・ミーア!』は人々をありのままで居心地がいいと思わせてくれるのよ」とジュディー・クレイマーは話します。そして6月、ビバリーヒルズホテルのルーフトップでジントニックを飲みながら、自身の成功したフランチャイズ事業にの魅力について説明します。Gary Goetzmanと新しい映画でプロデューサーとしての功績を二分しているジュディー・クレイマーは、『マンマ・ミーア!』の継承者であり、シリーズに欠かせないスウェーデン人のブレインでもあります。ジュディー・クレイマーは、今週末に上映開始となる、評判は上々の第2作の最終調整を作家監督であるOl Parkerがするということで、ロサンゼルスを訪れています。「『マンマ・ミーア!』は観ている2時間、人を幸せな気分にしてくれるの」とクレイマーは話します。「ばからしい曲もあるし、感情的なシーンもある。それからビーチでピクニックをしているような気分にもなるし、布地の靴でウォーキングしたり、屋外の時間を楽しんでるような気分にしてくれるの」と続けます。

ハリウッドがスーパーヒーローやファンタジーに傾倒するような時代に、クレイマーは、実在はしませんが青い海のあるギリシャのカロカイリ島で活力みなぎるミュージカルソング、ハリウッドのレジェンドのような気まぐれな展開のある設定の『マンマ・ミーア!』の世界の裏方で重要な役割を果たしていきました。メリル・ストリープがオーバーオールを着たり、シェールが「悲しきフェルナンド」を歌うきっかけを作ったのは、新しいジェダイを作り出すのと同じくらい、ポップカルチャーへの貢献となりました。

クレイマーは、『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』ついて、ゴッドファーザー2と同じように主人公の若かりし頃を描いているので、主人公であるメリル・ストリープ演じるドナの若かりし頃へのフラッシュバックで話が進み、オックスフォード大学を卒業してすぐの若き日のドナはリリー・ジェームズが演じると話しています。そしてメリル・ストリープについては、「メインキャラクターを演じた役者は全員、メリル・ストリープも含め、続編に出演します。メリル・ストリープは少しですがね。でも自分が主人公だった作品の続編ですし。10曲も歌わないでしょうね」とクレイマーは、続けました。「彼女がしたかったことではなかったのよ。それはもうやったことだからね。でも関わりは持ちたかったのよね」。シェールがメリル・ストリープの母親役で参加します。この配役は年齢的には混乱するかもしれませんが、この時間を感じさせないカロカイリ島ではなぜか、納得できます。そこでは本当に誰も年を取らないのです。彼らはカフタンに身をつつみ自信ありげにくるくる回って踊るだけなのです。

10年という時は続編を待つには長すぎるほどの時間でしたが、やっとのことでついに、クレイマーは続編に気乗りしないベニーとビヨルンを説得することに成功しました。「二人はいつも気を付けないといけないことを気にしているの」とクレイマーは言います。「スウェーデン人の気質なのかしら。いつも、『だめだよジュディー。うまくいかない』と言われ、『いいえ成功する』と私が答えて、の繰り返しだったの。いつもこうして、ここまでやってきたのよ」と話しました。第一作目を代表するシーンの一つになった、エンドロールに入る直前に流行おくれのジャンプスーツを着たメリル・ストリープが他のキャストたちと「恋のウォータールー」を歌う前に「もう一発 いくか~い?」と叫ぶシーンを強く推したのもクレイマーでした。「このシーンを推したことを覚えているわ。みんなに『ダメだ。君は劇場でやってたからわからないかもしれないけど、映画は違うんだよ』って言われたの。でも私の直感は、ステージの上で起こることは何でも映画館でも見れるべきだと、告げたのよ。キャストや歌が素晴らしいことはもちろん、あれは観客も巻き込める特別な瞬間だわ。」と続けました。

第2作にそのようなシーンがあるかというような質問はありませんでしたが、小型船が船団を組んで、そのうえでミュージカルナンバーを披露するシーンをクレイマーは「思い切った瞬間」だと言っています。ユニバーサル・ピクチャーズの会長であるドナ・ラングレーはNew Line Cinemaでまだ制作幹部だったころから『マンマ・ミーア!』は映画化されるかもしれないとして目をつけていました。

「シェールの言葉を借りると、ジュディーの血にはスパンコールが流れているのよ。それにジュディーは頑固。でも何が観客をワクワクさせるかってことをよくわかっている。そういうのは素晴らしい音楽ほど単純なことではないわ。色んな世代が楽しめるストーリー。主に女性だけど、女性に限ったものではないわ。全くひねくれてもないわね」とラングレーは言います。2017年にラングレーがパーカーの台本にゴーサインを出したとき、ラングレーはクレイマーとGoetzmanに、2018年の夏に間に合わせてほしいという厳しいタイムスケジュールを告げました。予算は第一作の5200万ドルから、7500万ドルへとひきあげられ、この違いに関してクレイマーは「ばかげたことはない理解できるもの」としています。クレイマーは、もしかするとこの映画の熱狂的なファンが新しくつくかもしれない場所として、中国を挙げました。というのも、第一作は2008年に中国ではまだ劇場市場が初期段階だったため上映されませんでしたが、それから数年の間に、『マンマ・ミーア!』は中国人キャストで中国語で製作された初めての西洋ミュージカルとなり、ファンを獲得したからです。

60歳のクレイマーはギルドホール音楽演劇学校を卒業し、イギリスの劇場で働き、キャメロン・マッキントッシュというプロデューサーを師と仰ぎました。クレイマーはABBAとは関係のないプロジェクトも手がけました。ジェニファー・サンダースとスパイス・ガールズのジュークボックスミュージカルも企画しましたが、実際に行われることはありませんでした。そして彼女はまた、馬術用の馬や、競馬用の馬を飼育することにも時間を費やしていました。特にGerman Hanoverianのヘクターは『マンマ・ミーア!』の続編の宣伝から帰ることを希望するほど溺愛していました。 ヘクターについてクレイマーは、「典型的なヤツよ。そうね、『君がそばにいない時は、君のことを思ったりしない。でも今、君はそばにいるんだから、僕に集中してほしい』みたいな感じだわ」と話します。しかし、『マンマ・ミーア!』はクレイマーのキャリアにおいて中心となるプロジェクトなので、何年もずっとかかりっきりです。それはハーヴェイ・ワインスタインが2000年代初めに映画の権利を買収しようとした時もでした。「私は自分の王国を手放すつもりはなかったわ」とクレイマーは言います。そして、当時ハリウッドで非常に大きな力を持っていたけれど、今となっては顔に泥を塗られたような状態のプロデューサーのオファーを断固として拒否した理由を説明します。「たくさん声はかかったの。それからついに彼が『僕には本当に魅力があるってことを君にはわかってほしいんだ。だから一度会って話をするべきだと思う』って言ったのよ。だから私は会いに行ったの。ああ、もう、どうなるかなってわかってたわ」。

クレイマーが『マンマ・ミーア!』のドナという自分の道は自分で輝かせるという女性のキャラクターについて話すのを聞いていると、彼女自身とよく似ていると容易にわかります。「彼女は自立していて、威勢が良くて、ああいう人たちには頼らないの。彼女は自分で成し遂げるし、私は1人じゃないけど、何か素晴らしいことを生み出すことができるということは大事なメッセージだと思う」とクレイマーは言います。

クレイマーは話している時にキラキラして高価そうに見えるブレスレットを揺らしました。その中にはダイヤモンドで『Mamma Mia!』と書かれた白い革のようなものもありました。「いる?」とそのブレスレットを褒められた彼女は言いました。「本物じゃないわよ。シェールがちょうど私を呼んで、自分のが壊れたから新しいのが必要だったのって言ったの。本物じゃなかったから笑っちゃった。ほら」と、『マンマ・ミーア!』の宣伝用のプラスチックで巻かれたブレスレットを差し出しました。「誰でもつけれるわよ。楽しいじゃない?」と言いました。

https://www.vanityfair.com/hollywood/2018/07/mamma-mia-judy-craymer/amp


ホームページ作成ホームページ制作京都