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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

劇団四季『マンマ・ミーア!』⑮「ワン・オブ・アス」

残念ながら今日7月21日火曜日土用丑の日と、明日22日水曜日は『マンマ・ミーア!』は中止となってしまいました。

今日と明日観に行けなくなった人には劇団四季は何らかの代替案を示してほしいと願います。

待ちに待った『マンマ・ミーア!』を観たかったわけですから。

本日は「ワン・オブ・アス」です。

ソフィは悪夢を見るし、心配しても自分に逆らうし。朝からドナは一人寂しさを感じていた。一体、私の21年間は何だったのか?遊びもせずにホテル経営と、ソフィを立派に育てることだけに専念してきたのに…。結婚式の当日、しかも朝に、ソフィと喧嘩してしまうなんて。ドナは急に孤独になった。

<ツウの観方>

・ドナはどんな服を着ているか?

・ドナは暫く無言だ。どうしてか?

・ドナは歌いだす。どこで歌うのか?

・ドナが一人歌っていると誰かがやってくる。誰か?

・ドナはその人物とどういう話をするか?そしてどんな気持ちになるか?

 

 

<ドナ/コーラス>
独りの時 空しいなか
求めたわ
もう一度 あなたの姿
涙をこらえつつ

 

愛したのに あなたは何故か
私のそばを 通りすぎたわ
あなたは 気楽な人なの
私が負った 心の傷
気がついていないの

 

涙の中 独り眠る 私なの
遠いあなたを いつも見つめていた
独りの時 空しいなか

(コーラス:独りの時 空しいなか)

耐えてきた
もう一度 あなたの姿
涙をこらえつつ
<ドナ>
求めたわ

DONNA:
They passed me by
All of those great romances
Because of your
Robbing me
Of my rightful chances
My picture clear
Everything seemed so easy
But the you dealt me the blow
One of us had to go
How you hurt me
I want you to know

One of us is crying
One of us is lying
In her lonely bed
Staring at the ceiling
Wishing she was somewhere else instead
One of us is lonely
One of us is only
Waiting for a call
Sorry for herself
Feeling stupid
Feeling small
Wishing you had
Never left at all
Never left at all

SAM:
Donna. What’s the rush?

DONNA:
The wedding.

SAM:
Oh yeah, about this wedding, why
didn’t you tell me it was Sophie
getting married.

DONNA:
That is absolutely none of your
business.

SAM:
And what’s this Sky guy like? Is he
good enough for her?

DONNA:
And that is none of your business
either.

SAM:
Alright, be a bloody martyr, listen,
I’ve got kids, I know it’s hard for
you doing it on your own.

DONNA:
Don’t bloody patronise me. I love
doing it on my own – every morning.
I wake up and thank Christ I
haven’t got some middle-aged,
menopausal man to bother me – I’m
free, I’m single and it’s great!

 

★キャラクター


◆ドナ・シェリダン
本作の主人公。シングルマザー。一人娘のソフィを育てながら、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島で「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」という島唯一のホテルを女手一つで切り盛りする。かつては、「ドナ&ザ・ダイナモス」という人気ロックバンドのリードヴォーカルとして多くの男性を虜にした。

◆ソフィ・シェリダン
20歳になるドナの一人娘。母を手伝いながら、島を訪れたスカイという若者と婚約、結婚式を挙げようとしている。素直で明るい性格。父親不在の環境で育ったこともあり、人一倍幸せな家庭への願望が強い。結婚式に父を呼ぼうと画策したことが、ドラマの発端となる。

◆ターニャ
ドナの旧友で、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。スタイル抜群でお金が大好き。色香を武器に、資産家と結婚しては離婚を繰り返すという奔放な女性だが、ドナとロージーとの女の友情には厚い一面も。

◆ロージー
ターニャと同じく、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。ターニャとは対照的に派手で女性的なアピールを好まず、「結婚なんてする気がしれない」と独身を貫く。だが、内面では、理想の男性を待ち続ける女性らしいチャーミングさも併せ持つ。

◆サム・カーマイケル
建築士で、「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を建設した男性。かつて島を訪れドナと恋に落ちるが、帰国とともに二人の物語は終わりを告げた。現在は、二児の父。

◆ハリー・ブライト
ロンドンのエリート銀行員で、パリに留学中にドナと知り合い恋に落ちる。文化的生活を好み、歌を愛する。既婚だが子どもはいない。

◆ビル・オースティン
作家。旅の途中に立ち寄った島で、ドナと出会う。世界中を旅する渡り鳥のような生活のため、結婚という選択肢を意図的に避けている。

◆スカイ
証券取引所で働いていたビジネスマンだったが、都会での生活に疲れ、エーゲ海の小島へとやってきた青年。ソフィと恋仲になり、結婚することになる。ソフィを深く愛しており、若者らしく生真面目で潔癖な結婚観の持ち主。
*イラスト提供:劇団四季

 

★なおチケットは

8月23日日曜日公演分まで発売されております。是非チケットをゲットして会場でお会いしましょう!

https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=0918#202007

 

★KAAT神奈川へのアクセスは以下のとおりです。

https://www.shiki.jp/theatres/0918/

ABBA「One Of Us」

They passed me by
all of those great
romances
you were, I felt
robbing me
of my rightful chances
my picture clear
everything seemed so easy
and so I dealt
you the blow
one of us had to go
now it’s different
I want you to know

 

One of us is crying
one of us is lying
in her lonely bed
staring at the ceiling
wishing she was
somewhere else instead
one of us is lonely
one of us is only
waiting for a call
sorry for herself
feeling stupid
feeling small
wishing she had
never left at all

 

I saw myself
as a concealed attraction
I felt you
kept me away
from the heat
and the action
just like a child
stubborn and misconceiving
that’s how I
started the show
one of us had to go
now I’ve changed and
I want you to know

 

One of us is crying
one of us is lying
in her lonely bed
staring at the ceiling
wishing she was
somewhere else instead
one of us is lonely
one of us is only
waiting for a call
sorry for herself
feeling stupid
feeling small
wishing she had
never left at all
never left at all

 

Staring at the ceiling
wishing she was
somewhere else instead
one of us is lonely
one of us is only
waiting for a call…

 

 

「ワン・オブ・アス」(筆者訳) 

みんな私を通り過ぎていった

あのすばらしいロマンスのすべてが

あなたは私から奪っていった

そんな気がする

私に運良く訪れたチャンスを 幾度もね

私の構図は今 はっきりしたわ

あらゆることが たやすく思えるの

あなたのことも同じように簡単に扱っていたわ

私たちのどちらかが去らねばならなくなって

今は わけが違う

あなたにわかってもらいたいのよ

 

私達のうちひとりが泣いてるってこと

二人のうちひとりが

孤独なベッドに身を横たえているってこと

天井をじっと見つめながら

いっそのことどこか他の場所にいられたらと

願っているんだってことを

電話を待ってるの

悔やんでいるのよ

バカな気持にとらわれて

なさけないと思う自分を

別れなければよかったのにって

思っているのよ

 

私は自分を

かくれた魅力を持つ存在だと思ってきた

そしてあなたが いつも

私を熱っぽさや行動力あふれた世界から

遠ざけているような気がしていたわ

まるで子供みたいに

頑固で思い違いをしてた

そんな風にショー・ビジネスも始めた私

二人のうち一人が身を引かなきゃならなかった

今は私も変わったわ

だからあなたにわかってほしい

 

 

★解説(筆者著書『ABBAザ・ディスコグラフィ』より)Recording commenced 21 October 1981.

日本のABBAファンにとっては、この曲を聴くたびに「やっぱりABBA」というフレーズを口ずさむ。それほどまでに印象的だった作品だが、内容は「ザ・ウィナー」ほどでもないが、ビヨルンとアグネタの離婚が大きく影響している。アグネタの「アーア、アーア」と言うハイトーンと南欧風のマンドリンで始まるこの作品は、ポルトガルのような地中海地方で朝、井戸に洗濯に行く女性をモチーフにして曲を書き上げたそうだ。

悲しい別れの歌であることは間違いない。かつてのようなハイカラなキャッチーで快活なイメージはない。

ファースト・シングルをどうしようと考えていた時、ビヨルンだけが「ワン・オブ・アス」を押した。マネージャーのスティッグとベニーは猛反対した。だが、なかなか次回作を出してこなかったABBAに対して、世界中のレコード会社から催促があり、結局「ワン・オブ・アス」をファースト・シングルとしてリリースした。

アルバム・リリースから半月後にシングルとして発売され、イギリスでは3位、ベルギーとオランダ、西ドイツ、アイルランド、コスタリカで1位、スウェーデンで2位、オーストリアとスイスで3位、南アフリカで4位、ノルウェーで6位、スペインで7位、フランスで8位という大ヒットを記録。その一方、フィンランドで17位、オーストラリアで48位、ニュージーランドで43位と、かつて絶大な人気を誇ったマーケットで惨敗するという結果に。ちなみに日本では4位が最高だった。

劇団四季のミュージカル『マンマ・ミーア!』で、ドナを演じた全女優にインタビューしたが、とにかくこの曲を歌いこなすのは並大抵の練習では表現しきれなかったらしい。ABBAの曲はどの曲を歌いこなすのは至難の業だが、こと『マンマ・ミーア!』を取り上げて言えば、一番難しい歌だったようだ。

尚、「ワン・オブ・アス」は、なぜかかアルバム発売から1年以上も経ったアメリカで、83年2月にシングル発売された。最高107位だった。

私事で恐縮だが筆者は高校卒業式のクラス卒業証書授与曲を「ワン・オブ・アス」にした。


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