ローリング・ストーン誌の「歴代500枚の最も偉大なアルバム」リストは2003年に発表され、2012年には若干の更新が行なわれました。長年にわたり、同誌の歴史の中で最も多くの人に読まれ、議論を呼んできました（昨年、RS 500はサイト上で6,300万回以上の再生回数を記録しました）。しかし人々の好みが変わり、新しいジャンルが生まれ、音楽の歴史は書き換えられ続けています。そこで私たちは「ベストアルバムリスト」をゼロから作り直すことにしました。そのために、300人以上のアーティスト、プロデューサー、評論家、音楽業界関係者（ラジオ番組のプログラマーからアトランティックレコードのCEOクレイグ・コールマンのようなレーベルのトップまで）からトップ50アルバムのリストを受け取り、集計しました。ビヨンセ、テイラー・スウィフト、ビリー・エイリッシュ、H.E.R.、ティエラ・ワック、スネイル・メールのリンジー・ジョーダンなどの新進アーティスト、アダム・クレイトンやU2のエッジ、ウー・タン・クランのラークォン、ジーン・シモンズ、スティービー・ニックスなどのベテランミュージシャンなど、選りすぐりのアーティストが含まれています。
2003年に初めてRS500を作ったとき、人々は 「アルバムの死」について語っていました。アルバム、とりわけアルバムのリリースは、これまで以上に種類をたくさん帯びてきました(2003年と同様に、私たちはコンピレーションやヒットアルバムに投票を許可しました。主に、よくできたコンピレーションはLPと同じくらい首尾一貫していて重要なものであること、コンピレーションが音楽の歴史を形成するのに役立ったこと、そして多くの非常に重要なアーティストが、アルバムが一般的なフォーマットになる前に最高の作品を録音していたからです)。
＊アルバム＝オリジナルアルバムだけではなく、ベストアルバムやコンピレーションアルバムも入れるべきではないかという意見。
もちろん、このようなプロジェクトに着手することは、ストリーミングや各人バラバラの嗜好の中においてはますます困難になっているという意見もあるでしょう。リストにあるアルバムのうち86枚は今世紀のもので、154枚は2003年や2012年版には収録されていなかったものが新たに追加されています。クラシックは今でもクラシックですが、その中でも「カノン」はますます大きな存在になり、人々から愛されるようになりました。
＊ローリング・ストーン誌によるBEST500アルバム
