ABBAのベスト11曲が判明、1位は「マンマ・ミーア」ではなかった
デジタル時代が音楽の聴かれ方を変える中でも、ABBAの名曲たちは今なお輝きを放っています。果たして現代のリスナーたちの心を最もつかんでいるのは、どの曲なのでしょうか?
スウェーデンの4人組、アグネタ、ビヨルン、ベニー、フリーダによって構成されるABBAは、1974年のユーロビジョン・ソング・コンテストで「恋のウォータールー」で優勝して一躍世界的な存在になりました。
その後10年にわたり、グリッターとグラマラスな魅力に包まれながら、中毒性のあるメロディー、豊かなハーモニー、そしてキャッチーなコーラスでポップミュージックを再定義しました。
ABBAはこれまでに全世界で4億枚以上のレコードを売り上げ、ロックの殿堂入り、さらには舞台『マンマ・ミーア!』や映画版でも新たなファン層を獲得し、40年以上の空白を経て新アルバムやバーチャル公演「ABBA Voyage」でも話題に。
では、ストリーミング時代において、最も聴かれているABBAの楽曲は?
*ABBAは1972年から1982年まで活動していました(画像:ゲッティ)。
Spotifyの再生回数をもとにしたトップ11はこちら:
11位:エンジェルアイズ(Angeleyes)
▶️ 再生数:264,803,704 回
1979年に「ヴーレ・ヴ―」とのダブルA面シングルとしてリリース。発表当初は大ヒットとは言えなかったものの、疑念に満ちた歌詞、重層的なボーカル、ロマンチックな不安を描いた空気感が評価され、時を経て再評価されています。
10位:マネー、マネー、マネー(Money, Money, Money)
▶️ 再生数:300,977,235 回
『Dancing Queen』の次に1976年に発表された一曲。演劇的で陰鬱な雰囲気、マイナー調のピアノライン、映像的なMVで、金銭的な自由を夢見る女性像を描写。USチャートでは振るわなかったものの、ヨーロッパでは1位を獲得。
9位:スーパー・トゥルーパー(Super Trouper)
▶️ 再生数:350,625,005 回
1980年のアルバムのタイトル曲。UKで最後の1位を獲得。スポットライトの名前から取られた曲名とは裏腹に、ツアー中の孤独と、再会の喜びを歌う感情的なバラード。
8位:チキチータ(Chiquitita)
▶️ 再生数:351,949,157 回
「小さな女の子」という意味のスペイン語タイトル。UNICEFのチャリティーコンサートで初披露され、収益は今も寄付され続けています。スペイン語版がラテンアメリカで大ヒットし、非英語圏でもABBAの評価を高めました。
7位:恋のウォータールー(Waterloo)
▶️ 再生数:400,986,209 回
1974年のユーロビジョン優勝曲。恋の敗北をナポレオンの敗戦になぞらえた歌詞と、グラムポップの軽快なサウンドが特徴。2005年にはユーロビジョン史上最高の楽曲にも選出。
6位:テイク・ア・チャンス(Take A Chance On Me)
▶️ 再生数:461,813,506 回
ビョルンがランニング中に口ずさんでいたリズムから生まれた曲。重層的なボーカルワークと、アカペラのイントロが印象的で、1978年にUKで1位、USで3位を記録。
5位:ザ・ウィナー(The Winner Takes It All)
▶️ 再生数:490,255,108 回
1980年リリースのバラードで、アグネタの感情のこもった歌唱が光ります。ビヨルンとアグネタの離婚を題材にしたとされるものの、ビヨルン自身は「歌詞はフィクション」と語っています。
4位:レイ・オール・ユア・ラヴ・オン・ミー(Lay All Your Love On Me)
▶️ 再生数:573,477,699 回
当初は通常シングルとしてリリースされなかったものの、1981年にクラブヒットとして火がついた異色の名曲。シンセ中心のアレンジとダイナミックな展開が特徴で、現在はABBAの最も「ダンサブルな曲」として再評価。
3位:マンマ・ミーア(Mamma Mia)
▶️ 再生数:672,062,849 回
マリンバのイントロとキャッチーなサビで、1975年にUKで1位を獲得。当時トップに君臨していたクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を押しのけての快挙でした。
この曲こそが舞台『マンマ・ミーア!』と映画シリーズのきっかけとなった、文化的インパクトの大きい作品。
2位:ギミー!ギミー!ギミー!(Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight))
▶️ 再生数:939,618,682 回
孤独を訴えるディスコ調の楽曲で、1979年にリリース。USではシングルカットされなかったものの、マドンナが2005年に「Hung Up」でサンプリングしたことで再評価され、ストリーミングでも大成功。
1位:ダンシング・クイーン(Dancing Queen)
▶️ 再生数:1,610,522,802 回(16億回超)
1976年にリリースされた、ABBA唯一の全米1位獲得曲。ディスコビートと郷愁を帯びたメロディーが、若さの儚さと歓喜を同時に表現。
史上最高のポップソングのひとつとして、その地位を不動のものにしています。
https://www.express.co.uk/entertainment/music/2038150/abba-best-songs-famous-spotify