『マンマ・ミーア!』名古屋公演に向けて――稽古場の風景
10月19日(日)、名古屋四季劇場で開幕するミュージカル『マンマ・ミーア!』。
横浜・あざみ野の四季芸術センターでは、開幕に向けて活気に満ちた稽古場の風景が熱気を帯びています。
稽古場に響くABBAの旋律
窓から差し込む光の中、俳優たちの歌声が「ABBA」の名曲に重なり、稽古場いっぱいに広がっていきます。
キャッチーでポップなメロディーに合わせ、リズムを刻む足音や軽やかな笑い声。見守るスタッフたちも思わず身体を揺らし、音楽に誘われるように会場の空気がひとつになります。
読み合わせのひととき
机を囲んで台本を手にした俳優たちは、ページをめくる音を響かせながら、一言一句を丁寧に紡ぎます。
読み合わせが進むにつれ、紙の上の言葉は色を帯び、やがて立体的な世界が目の前に立ち上がっていきます。
真剣な眼差しと、ときに笑みがこぼれる表情――そのすべてが、これから生まれる舞台の息吹を感じさせます。
ディレクターの想い
レジデント・ディレクター山下純輝氏が俳優たちへ語りかけます。
「この作品には、人が人生で経験するさまざまな感情が込められています。傷つく瞬間もあれば、懐かしい想いに胸を熱くする時もある。そして『愛している』と情熱的に伝える場面も。だからこそ、どのシーンも色鮮やかに、生き生きと描き出してほしい」。
俳優たちは静かに頷き、その言葉を胸に刻みます。
名古屋四季劇場のラストを飾る舞台へ
今回の『マンマ・ミーア!』は、2026年7月に移転が決まっている現・名古屋四季劇場での最後の作品。
稽古場に漂う熱気と希望は、そのまま観客を包み込む幸福感へとつながっていきます。
劇場のラストを彩る、とびきりのフィナーレ。
その瞬間を、どうぞお見逃しなく。
















