ミュージカル俳優・女優のステファニー・コスティは、Mamma Mia! I Have a Dream(2023年放送、ウエストエンド版『Mamma Mia!』で若き恋人ソフィとスカイ役を探すテレビ・タレント番組)で準決勝進出を果たし、広く注目を集めた。
その後も舞台キャリアを重ね、最近ではロンドンの没入型(イマーシブ)公演『Grease: The Immersive Movie Musical』でサンディ役を務め、名作映画の世界観を観客の周囲に再現する舞台で話題を呼んだ。
彼女はTring Park School for the Performing ArtsとGuildford School of Actingでトレーニングを受け、これまでに以下の役を演じてきた。
- サンディ(『Grease: The Immersive Movie Musical』)
- スーザン/ヴィヴィアン役カバー(『Pretty Woman』チューリッヒ公演)
- オーロラ姫(『Sleeping Beauty』ダーリントン・ヒッポドローム)
- セリーナ・カッツ/カルメン・ディアス役カバー(『Fame』国際ツアー)
- ジャスミン(『Babies』West End Live)
- ダンスキャプテン/ジャスミン姫・ジーニー役カバー(『Aladdin』ハロゲート劇場)
- シンデレラ(『Cinderella』ゴダルミング)
- ブリギッタ(『The Sound of Music』ベイルート&レバノンツアー)
- 『Romeo & Juliet』(English National Ballet)
今回は「Five Questions With…」シリーズで彼女に話を聞いた。
Q1. ITVの『Mamma Mia! I Have a Dream』に参加し注目を浴びましたが、どんな経験でしたか?キャリアにどんな影響がありましたか?
本当に信じられないほど素晴らしい経験でした。1万人がオーディションを受けたと知るたびに、どうして自分がギリシャまで行けたのか今でも不思議です。実は最初は補欠だったので、英国リハーサル開始の前日に「明日飛びます」と言われて、本当に大混乱の数日間でした。
特に印象的だったのはABBAのオープニングナンバーの撮影。ずっと映画ミュージカルに出演するのが夢だったので、その世界を少し体験できた気がしました。最初はリアリティ番組なので不安もありましたが、キャストもスタッフも家族のようになりました。
キャリア面では、今も応援してくれる素敵なファンができたことが何よりの財産です。あの番組ほど大変な経験はもうないと思うので、どんな仕事にも立ち向かえる自信がつきました。
*写真:ダニー・カーン
Q2. 卒業後、どんな役を演じてきましたか?
本当に恵まれていました。West End Liveでジャスミン役を演じたのは夢のようでした。
『Fame』では国際ツアーに参加し、巨大スタジアムでの公演も経験しました。
『Pretty Woman』チューリッヒ公演ではヴィヴィアン役も演じられて、とても誇らしかったです。
そして最近は、バタシーで『Grease: The Immersive Movie Musical』のサンディ役を演じました。観客2,500人規模の会場を自由に動き回れる没入型形式で、毎回まったく違う公演になり、本当に楽しかったです。
Q3. 没入型公演で特に刺激的だったことは?どのように役作りをしましたか?
会場に初めて入った瞬間、映画の世界そのものに入り込んだようでした。
毎回違う展開になるのが一番ワクワクしました。観客と直接交流したり、遊園地エリアで一緒に遊んだり、映画では描かれないシーンを自分たちで作るのが本当に楽しかった。
同時に安全対策も徹底されていて、キャスト同士や警備スタッフが常に守ってくれました。
サンディは内面的に大きく成長する役。最初は世間知らずの少女ですが、家族設定なども細かく考えながら人物像を作りました。変身はダニーのためではなく、彼女自身のためだと解釈しました。
声の準備では、ネブライザー、ハーブティー、水分補給、睡眠を徹底。「Summer Nights」から「You’re the One That I Want」まで声域が大きく変わるので、フルレンジのウォームアップが欠かせませんでした。
Q4. “マグル仕事”(犬の散歩やプリンセスパーティー)もSNSで発信しています。若手へのアドバイスは?
この業界はとても不安定。契約が途切れる期間も多いので、パフォーマンス以外の生活基盤を作ることが大切です。
私は犬の散歩会社を運営し、ナニーやプリンセスパーティーの仕事もしています。忙しいけれど楽しい人生です。
アドバイスは「自分らしさを大切にすること」。観客は本物を求めています。そして何より「常に親切でいること」。チームワークが命の世界ですから。
Q5. 次に挑戦したい役や夢の役は?
最近は思ってもみなかった夢が次々叶っているので、これから何が起きるか楽しみです。
夢の役は『Hairspray』のペニー、『West Side Story』のマリア。
そして、いつか映画ミュージカルにも出演したいですね。
どんなチャンスでも、感謝して受け止めたいと思っています。





