― “生きる力”を届ける舞台、KAATで4月5日開幕 ―
劇団四季『マンマ・ミーア!』横浜公演(KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉、4月5日開幕)に向けた稽古が、3月上旬、横浜・四季芸術センターにてスタートした。
本作は、世界的ポップグループABBAの名曲で綴られる、エネルギッシュでハッピーなミュージカル。エーゲ海の小島を舞台に、結婚式前夜の母と娘を中心に巻き起こる騒動を描きながら、悩みや葛藤を抱えつつも前向きに生き、それぞれの幸せを見つけていく人々の姿を描く。
昨年10月から今年2月にかけて上演された名古屋公演では、海外クリエイティブスタッフのもと、台詞や振付が現代に合わせてアップデート。名古屋四季劇場移転前のラスト公演として連日盛況となり、大きな拍手と歓声に包まれた。
横浜公演に向けた最初の稽古は、出演者と各セクションのスタッフが一堂に会する「顔合わせ」からスタート。名古屋公演を経て築かれたカンパニーの結束に、新たなメンバーが加わり、和やかな中にも緊張感が漂う場となった。
この場で、劇団四季吉田智誉樹代表取締役が、約6年ぶりとなる横浜公演への思いを語った。
「前回の横浜公演は、新型コロナウイルスの影響で初日が大きく延期されました。再開したのは偶然にも劇団の創立記念日で、苦しい状況の中、天国の先輩たちから『大丈夫だ、進め』と背中を押されているように感じたことを覚えています。また、間隔を空けた客席からいつも以上に応援してくださるお客様の姿にも胸を打たれました。大切なのは“生きる力”。『マンマ・ミーア!』は明るさや喜びだけでなく、その力を届けられる作品です。今日からまた、新たな“生きる力”を共につくっていきましょう」。
続いて行なわれたのは「読み合わせ稽古」。
「マネー、マネー、マネー」「マンマ・ミーア」「ダンシング・クイーン」といったABBAのヒットナンバーにのせて、主人公ドナ・シェリダンと娘ソフィ、そして彼女たちを取り巻く人々の人生が、ドラマチックに立ち上がっていく。
稽古終了後には、レジデント・ディレクターの山下純輝氏が俳優たちに向けて言葉を贈った。
「他人の人生を生きることは簡単ではありません。人は多面的で、明るさの裏には傷や悩みがあります。それでも懸命に生きている。そのことを忘れずにいてください。皆さんが演じるのは“キャラクター”ではなく“人”です」。
その言葉に、俳優たちは静かにうなずき、改めて作品への向き合い方を胸に刻んだ。
「人生は最高だよ」――。
作品に込められたメッセージを観客に届けるため、カンパニーの挑戦はここから本格的に始まる。
『マンマ・ミーア!』横浜公演は、4月5日(日)から8月6日(木)までの期間限定上演。
笑って、泣いて、そして心から元気になれるこのミュージカルを、ぜひ劇場で体感してほしい。














