ABBAのメンバーであるベニー・アンダーソンは、ヒット曲を書くことについて、
「ドラゴンが洞窟から出てくるのを待つようなものだ」
と語った。
*ABBA Voyage』のイベントに出席したベニー・アンダーソンとアンニ=フリード・リングスタッド。
(写真:ABBA Voyage/PA通信)
スウェーデンの伝説的グループABBAは、ベニー・アンダーソン、アグネタ・フォルツコグ、ビヨルン・ウルヴァース、アンニ=フリード・リングスタッド(フリーダ)の4人で構成されており、
- 「ダンシング・クイーン」
- 「恋のウォータールー」
- 「マンマ・ミーア」
など、20世紀を代表する数々のポップソングを生み出してきた。
作曲の難しさについて振り返りながら、ベニーは次のように語った。
「悪い曲を書くのは簡単です。でも良い曲を書くには、何時間も、何日も、何週間も座り続けて、何かが突然現れるのを待たなければなりません」。
そしてABBA時代についてこう続けた。
「私たちはABBAとしておそらく10年ほど一緒に活動しました。その10年間で録音した曲は100曲近くになります」。
「つまり年間約10曲です。そして私たちは毎日働いていました」。
*ABBA Voyage』のイベントに出席したベニー・アンダーソンとアンニ=フリード・リングスタッド。
(写真:ABBA Voyage/PA通信)
さらに彼は、
「だからこそ私たちはツアーをしなかったのです。ドラゴンが洞窟から出てくるのを待つ時間が必要だと分かっていたからです」。
と説明した。
79歳になった現在も、ベニーは毎日のようにピアノの前に座り、新しい曲を書こうとしているという。
「時々は何かが出てきます。ドラゴンが洞窟から出てくるのです」。
「でも最近は本当にめったにありません」。
「ただ、今まで聞いたことのないようなフレーズを自分が弾いていて、それを気に入った時にインスピレーションが生まれるのです」。
「それが創作のきっかけになります」。
これに対し、フリーダことアンニ=フリード・リングスタッドは、ABBAの成功にはベニーの作曲だけでなく、自分たちの歌声も大きな役割を果たしたと語った。
「私にとって大きなインスピレーションだったのはベニーでした」。
「そして私は、ベニーは本当に幸運だったと思います」。
「なぜなら彼は、とても素晴らしい声の持ち主たちのために曲を書くことができたからです」。
彼女によると、ベニー自身も後年になってそのことを認めていたという。
「ABBAのために曲を書かなくなってから、ベニーはそれがどれほど特別だったかを実感したのです」。
「アグネタと私の声を合わせると、ほぼ3オクターブもの音域がありました」。
「とても広いレンジを持っていたので、ベニーはどれほど難しいメロディーでも書くことができたのです」。
「そして私たちは、それを歌うことができました」。
また、「4人は今でも友人ですか」と尋ねられたフリーダは、笑顔でこう答えた。
「私たちはいつも友達です」。
「たとえ違う国に住んでいても」。
そして冗談交じりに、
「彼らは今もスウェーデンに住んでいます。でも私はもう違います」。
と付け加えた。
*ABBAの名曲を生み出してきたベニー・アンダーソンがキーボードを演奏する様子。
(写真:ABBA Voyage)
2人がこうした発言を行ったのは、ロンドン東部にある『ABBA Voyage』専用アリーナで、新たな教育支援プロジェクトを発表した際だった。
このアリーナでは、ABBAの若き日の姿を再現したデジタル・ABBAターによる大ヒット公演『ABBA Voyage』が上演されている。
同時に、会場はロンドン・レガシー開発公社(LLDC)と協力し、ロンドン東部の若者たちがクリエイティブ産業へ進むための教育プログラムを拡充していく。
今回の新たな段階では、
- 音楽業界
- ライブ・エンターテインメント業界
- 幅広いクリエイティブ産業
への就職機会を若者たちに提供するため、より長期的で実践的な支援を行なう予定だ。
*ロンドン東部のクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内にあるABBAアリーナ。
(写真:イアン・ウェスト/PA通信)
この長期プロジェクトは、『ABBA Voyage』が2022年の開業以来行ってきた活動を基盤としている。
これまでにも、
- キャリア・ワークショップ
- スキル開発プログラム
- 地域雇用支援
などを実施してきた。
『ABBA Voyage』のCEOであるクレイグ・ハーテンスタインは次のように述べた。
「ABBA Voyageがロンドン東部で開業して以来、私たちは周辺地域のコミュニティに意味のある機会を提供することに力を注いできました」。
「このプログラムは単に若者たちにクリエイティブ産業を紹介するだけではありません」。
「将来、本当のチャンスへとつながるスキルと自信を身につけてもらうことが目的です」。
さらに彼は、
「私たちはパートナーの皆さまと共にすでに大きな成果を上げてきたことを誇りに思っています」。
「そして今後は、新しいメンタリング制度や研修、雇用への道筋を通じて、その影響をさらに広げていくことを楽しみにしています」。
と語った。






