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システム停止:2026年ユーロビジョンでスウェーデンに何が起きたのか?

意見記事:ユーロビジョンで数々の成功を収めてきた国として知られるスウェーデンにとって、2026年の不振な結果は異例の疑問を投げかけた。いったい何が間違っていたのだろうか?

写真提供:アルマ・ベングトソン/EBU(欧州放送連合)

3月8日、つまりフェリシアがメロディフェスティバーレン2026の優勝者に選ばれた翌日、スウェーデンは優勝オッズで6位につけており、一部では史上最多となる8度目のユーロビジョン優勝を狙う有力候補として語られていた。

しかし、そのわずか2か月後、スウェーデンはユーロビジョン・グランドファイナルで20位という結果に終わった。これはスウェーデンにとって悲惨な結果であり、2010年に予選敗退して以来最悪の成績となった。

さらに今年のユーロビジョンでは、北欧諸国の中でも最下位の成績となった。スウェーデンがこの不名誉な記録を残したのは1979年以来初めてである。

その後、準決勝の詳細結果が公表されると、さらに衝撃的な事実が明らかになった。

スウェーデンは準決勝の一般視聴者投票で13位だったのだ。

つまり、今年から準決勝に審査員票が再導入されていなければ、スウェーデンは史上2度目の予選敗退を経験していたことになる。

なぜ、2011年以来一貫してトップ14以内に入り続けてきたスウェーデンの「ユーロビジョン・システム」は停止してしまったのだろうか。

私は6月6日、スウェーデンの建国記念日に、この疑問への答えと解決策を提示したい。

祝うべき日にこのような記事を書くのは厳しすぎるように思えるかもしれない。しかし、メロディフェスティバーレンとユーロビジョンこそがスウェーデンの国民的祝祭だとも言える。

だからこそ、ユーロビジョン成功を誇りとしてきた国にとって、何が間違っていたのかを理解し、その失敗から学ぶことは重要なのである。

ユーロビジョン本番:スタイリングとパフォーマンス

スウェーデン代表の今年のステージ演出とプロダクションは素晴らしかった。

壮大なレーザー演出と映像グラフィックは圧巻だった。

Aussievisionチームの一部はフェリシアのボーカルに批判的だったが、私はむしろ良かったと思う。

特にユーロビジョン週間中に声を失い、前日のドレスリハーサル後には舞台裏で倒れたという状況を考えればなおさらだ。

しかし、私はフェリシアのトレードマークであるマスクが、大きな敗因になったと考えている。

マスクは顔だけでなく感情までも隠してしまった。

その結果、彼女は視聴者から遠く感じられ、共感を得にくくなったのである。

対照的に、今年上位に入った女性アーティストたちは非常に感情豊かなパフォーマンスを披露した。

ブルガリア代表のダラは表情のアップを効果的に使い、ルーマニア代表のアレクサンドラは鋭い視線で観客を引き込んだ。そして我らがデルタは輝く笑顔を見せていた。

視聴者は彼女たちがどんな感情を表現しているのかを容易に理解でき、それゆえ強い結びつきを感じることができたのである。

*ダラの表情はクローズアップ映像によって、あらゆる感情が鮮明に捉えられていた。対照的に、スウェーデンのパフォーマンスはステージ全体を映すワイドショットやレーザー演出が中心だった。

写真提供:EBU(欧州放送連合)

一方で、フェリシアのマスクは、近年ユーロビジョン視聴者の一部が飽き始めている「無機質でシステム化されたスウェーデン・ポップ」の象徴のように映った。

顔も感情も見えない以上、そのパフォーマンスはロボットが行なっているようにも見えた。

さらに、ヨーロッパ各地の反マスク派や反ワクチン派の人々にとっても、このビジュアルは好ましいものではなかっただろう。

私はメロディフェスティバーレンの視聴者であり、また親スウェーデン派でもあるので、このマスクが彼女の以前のキャラクター「フルーケン・スヌスク」へのオマージュであり、そのキャラクターで2曲の全英1位ヒットを出したことも理解している。

また、フェリシア自身もWiwibloggsのインタビューで、「顔への批判から自分を守るためにマスクを着けている」と語っていた。

内向的な性格の私にはその気持ちは理解できるが、同時に彼女ほど美しい人がそう考えることには驚きも感じる。

しかし、一般のユーロビジョン視聴者はこうした背景を知らない。

解説者が放送中に説明しない限り、彼らはマスクの意味を理解できないだろう。

SNS時代において、視聴者はアーティストの素顔や人柄を知りたいと思っている。

だからこそ、メロディフェスティバーレンでは有効なギミックだったかもしれないが、ユーロビジョンではこのマスクが致命的な弱点になった可能性がある。

そしてパフォーマンスそのものにも問題があった。

今年の女性ソロアーティストたちと比較すると、フェリシアの振付は腕の動きや数歩のステップ程度で、かなり静的に見えた。

対照的にダラは椅子の上でもステージ上でも激しく動き回った。

アレクサンドラは膝をつきながらランウェイを揺れ動き、デルタは優雅にランウェイを歩いた後、黄金のピアノから小型リフトで持ち上げられた。

*ダイナミックなパフォーマンス:ルーマニア代表のアレクサンドラは、ステージ全体を駆け回るような情熱的なパフォーマンスを披露し、その結果、銅メダルに相当する3位入賞を果たした。

写真提供:EBU(欧州放送連合)

フェリシアはレーザーや映像演出、そして男性バックダンサーに頼りすぎていた。

アップテンポのテクノ曲で主役がほとんど動かないというのは、失敗への近道である。

より魅力的な女性パフォーマーたちがいた以上、視聴者や審査員にはスウェーデン以外に投票したくなる選択肢が多く存在した。

メロディフェスティバーレン:出場曲選考

しかし、スウェーデンの不振の種は、メロディフェスティバーレンが始まる前から蒔かれていた。

今年は選考システムが変更されたのである。

昨年は30曲中15曲を、メロディフェスティバーレン芸術監督兼プロデューサーのカリン・グンナルソンが率いる専門審査員団が選出していた。

残り15曲はSVTの特別委員会が選んでいた。

ところが今年は、ユーロビジョン系YouTuberのESC Bluuによると、30曲すべてをわずか4人の専門審査員が選んだ。

その中にはカリン・グンナルソンも含まれている。

しかも全員一致が条件だった。

つまり1人でも反対すれば、その曲はテレビ放送に進めなかったのである。

この仕組みでは「好みが分かれる曲」が大量に排除された可能性が高い。

オーストラリア風に言えば「ベジマイトのような曲」、つまり好き嫌いが分かれるタイプの作品である。

その結果、メロディフェスティバーレンが以前から抱えていた「無難で大衆向けに薄められた楽曲ばかり」という評価を強めてしまった。

フェリシアの「マイ・システム」は確かに最初は注目を集めた。

しかしAussievisionを含む多くのリスナーは、この曲に特別な独自性を感じなかった。

厳しい批評家の中には、「カスケーダの模倣だ」とまで言う人もいた。

*カスケーダ自身も、2013年のユーロビジョンでドイツ代表として出場している。彼女たちも女性ボーカルを中心としたダンスソングで挑んだが、今年のスウェーデンと同様に、最終順位は下位6位以内という厳しい結果に終わった。

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昨年、KAJの「バーラ・バーダ・バストゥ」が予想外に優勝し、フォーク色の強い変化が起きたにもかかわらず、スウェーデンは再び無難なポップソングを選ぶという罠に陥った。

もちろん、その年の出場曲の中では最良の選択だったのかもしれない。

しかし、ユーロビジョンで成功するために最も重要なのは楽曲そのものである。

歌唱力、衣装、演出、ステージングがいくら優れていても、楽曲の基礎に問題があれば救うことはできない。

スウェーデンはどう再起動すべきか

フェリシアのステージ演出は個別の問題なので、ここでは触れない。

だが、ユーロビジョンの観客を再び魅了するために、メロディフェスティバーレンに対して次の改革を提案したい。

出場曲選考システムを元に戻す

わずか4人で全曲を決め、しかも1人に拒否権がある現制度は、無難で刺激の少ない選択肢を増やしている。

ジャンルの多様性をもっと重視すべきだ。

人口あたりのメタルバンド数が世界第2位の国でありながら、メロディフェスティバーレンではほとんどメタルが見られないというのは驚くべきことである。

投票システムを変更する

準決勝第2ラウンドと決勝では、スウェーデンの視聴者投票は7つの年齢層と電話投票グループに分けられている。

興味深いのは、16〜29歳と3〜9歳が同じ投票力を持っていることだ。

その極端な例が2023年である。

ロリーンの「タトゥー」に対し、3〜9歳グループだけが1点を与え、他の全グループは12点を与えた。

*2020年のメロディフェスティバーレン優勝者ザ・ママスは、実際の視聴者投票数では圧倒的な強さを見せ、161万票を獲得した。一方、準優勝のドッターは149万票だった。さらに、16歳から29歳の年齢層でもザ・ママスがトップとなった。

しかし、この大きな票差にもかかわらず、年齢別ポイント制では視聴者投票の得点差はわずか1ポイントしかつかなかった。最終的なテレボート(一般視聴者投票)の結果は、ザ・ママスが72ポイント、ドッターが71ポイントだった。

実際の投票数を見ると、16〜29歳が最も多く投票している。

それにもかかわらず、最年少層と高齢層の影響力が過大なのである。

私はこれを民主的とは思わない。

アフトンブラーデット紙のトッベ・エークが提案したように、2019年以前の「一人一票」制度に戻すべきだと考える。

もし年齢別制度を維持するなら、区分を見直す必要がある。

現代の音楽トレンドを作っているのはZ世代と若年成人なのだから、彼らの意見をもっと反映させるべきだ。

特に18〜25歳枠を設けるべきだろう。

欧州放送連合(EBU)は各国審査員7人のうち最低2人を18〜25歳にするよう求めている。

戦略的に考えるなら、この層への訴求力を高めるべきである。

作曲家の多様化

スウェーデンは世界有数のポップ音楽作曲家を輩出している国だ。

しかし、毎年ほぼ同じ顔ぶれがメロディフェスティバーレンの楽曲を書いているのは興味深い。

「マイ・システム」は常連作家ではない人々によって書かれており、さらに外国人作曲家数の最多記録も持っている。

それでもサウンドを変え、ジャンルを広げ、より大胆な作品を増やすためには、これまでメロディフェスティバーレンに参加してこなかった国内作曲家たちを積極的に招くべきだ。

スウェーデンは私にとってユーロビジョンで最も好きな国である。

だからこそ、私は彼らに成功してほしい。

メロディフェスティバーレンとユーロビジョンへの情熱だけでも、スウェーデンは素晴らしい結果に値する国だ。

ロリーンが2012年に「ユーフォリア」で歴史的優勝を果たしたことは、ユーロビジョンのサウンドそのものを何年にもわたり変革した。

優秀なスウェーデン人作曲家やプロデューサーたちの力を考えれば、再びコンテストを変える可能性は十分に残されている。

しかし今年の結果は不吉な兆候でもある。

それは2008年、元優勝者シャーロット・ペレッリがバックアップ審査員のおかげで辛うじて決勝進出した時を思い起こさせる。

2008年のユーロビジョンでスウェーデン代表を務めたシャーロット・ペレッリは、フェリシアと同様にレーザーを多用したステージ演出を行ない、準決勝では2番目に登場した。また、ブックメーカーからは総合トップ10入りが有力視されていた。

しかし彼女もまた、準決勝では審査員票によって辛うじて救われる形で決勝進出を果たした。

そして2年後、スウェーデンは初の予選敗退を経験した。

アンナ・ベルゲンダールのギターバラード「ディス・イズ・マイ・ライフ」が敗退した直後、スウェーデン代表団長のクリステル・ビョークマンはスヴェリイェ・ラジオのインタビューで、より大胆な作品をユーロビジョンへ送る必要性を認めていた。

翌年、メロディフェスティバーレンは大規模なルール改革を実施した。

外国人作曲家の参加解禁、国内審査員の廃止、国際審査員による50%評価、そして15曲を選考委員会、残り15曲をSVTが選ぶ方式の導入などである。

皮肉にも、この方式は今回廃止されたばかりのシステムと非常によく似ている。

その結果選ばれたのがエリック・サーデの「ポピュラー」だった。

彼はユーロビジョンで3位となり、その後スウェーデンの成績は飛躍的に向上した。

スウェーデンには、自らの失敗から学ぶ実績がある。

たとえ最初は手遅れだったとしても、学習する力は証明済みだ。だからこそ今回も、できるだけ早くシステムを再起動することが賢明だろう。

https://www.aussievision.net/post/system-shutdown-what-went-wrong-for-sweden-at-eurovision-2026


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