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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

インタビュー:ジェシカ・クラウチ 『マンマ・ミーア!』アーマンソン劇場公演について語る

現在、全米ブロードウェイ・ツアー版『マンマ・ミーア!』でドナ・シェリダン役を演じている ジェシカ・クラウチ

ABBAの名曲で彩られたミュージカル界屈指の人気作を再び舞台に届けています。

『マンマ・ミーア!』は6月23日から7月19日まで、ロサンゼルスの Ahmanson Theatre(※) で上演されます。

1999年にロンドンで初演、2001年にブロードウェイへ進出して以来、『マンマ・ミーア!』は世界中の観客を魅了してきました。

ギリシャの島を舞台に、母親と娘、そして3人の父親候補を描くこの物語は、世界で7,000万人以上が観劇し、映画『マンマ・ミーア!』と『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』という2本の大ヒット映画も生み出しました。

今年初めにツアーへ参加したクラウチは、映画版では メリル・ストリープ が演じたドナ役を引き継いでいます。

南カリフォルニア公演を前に、キャスト同士の絆、音楽に込められた感情、そして観客が「ダンスシューズだけでなくハンカチも持参した方が良い理由」について語りました。

『マンマ・ミーア!』25周年記念ツアーで、ドナ・シェリダン役のジェシカ・クラウチとアンサンブル・キャスト。

撮影:ジョーン・マーカス

『マンマ・ミーア!』を一言で表すと?

よく「3語で表してください」と聞かれるんです。

私なら、

「喜びに満ちた愛の爆弾(Joyous Love Bomb)」

と言います。

音楽が本当に楽しいんです。

みんなこの作品が大好きです。

このショーにはエネルギーがあり、喜びがあり、笑いがあります。

でも同時に、本物の心もあるんです。

家族の絆や友人同士の関係を見ているうちに、人々が思いもよらない形で結びついていく。

楽しく笑えるだけでなく、大切な人とのつながりを改めて感じられる作品だと思います。

『マンマ・ミーア!』はパーティーに行くような感覚ですか?

もちろんです。

みんなで集まって楽しい夜を過ごす姿を見るのが本当に楽しいですね。

また、この作品は世代を超えて愛されているのも魅力です。

高校で『マンマ・ミーア!』を演じた若い女の子たちが観に来たり、

おばあちゃんと孫娘が一緒に観たり、

親友同士で来たり。

70代の女性グループが、おしゃれをして何十年来の友情を祝うために観劇に来ることもあります。

本当に素敵ですよ。

映画好きの11歳の娘を連れて行きます。何を期待できますか?

まず言いたいのは、

生の舞台に勝るものはない

ということです。

映画は素晴らしいですし、多くの人を『マンマ・ミーア!』へ導いてくれました。

でも、生で聴く音楽体験に代わるものはありません。

そして11歳のお嬢さんを連れて来るなら、

ハンカチも持って来た方がいいですよ。

きっと心を揺さぶられると思います。

特に第2幕では、登場人物たちの関係性の奥にある愛情が描かれます。

胸を打つ美しい場面がたくさんあります。

*(左から)ジャリン・スティール(ターニャ役)、ジェシカ・クラウチ(ドナ・シェリダン役)、カーリー・サコローヴ(ロージー役)。

写真:ジョーン・マーカス撮影

女性キャスト同士の自然な絆が印象的です

実は、私の「ダイナモス」の2人は25周年記念ツアーの初日から出演しています。

もう数年この作品に携わっていて、ブロードウェイ版にも出演していました。

私と娘役の女優は3月頃に参加した新メンバーです。

私たちは新しい風を吹き込む存在でした。

それでも皆が本当に支えてくれました。

特にダイナモスの2人は、私が役に慣れるまでずっと助けてくれました。

「ダンシング・クイーン」のシーンで起きている笑いは、本当にその場で生まれているものなんです。

疲れている日でも、どうやってあの明るいエネルギーを出すのですか?

実はショーそのものが助けてくれるんです。

ドナは登場時から疲れている女性です。

15年間ホテルを経営して、一度も休暇を取っていない。

だから私自身が疲れていても、役に入りやすいんです(笑)。

でもショーが始まると、

音楽と観客の力に飲み込まれます。

キャスト同士でもよく話しますが、

この作品は嫌な日でも気分を良くしてくれるんです。

落ち込んでいても笑顔を作ると気分が上向くという心理学がありますよね。

『マンマ・ミーア!』はまさにそれです。

ショーの力は私たち個人よりも大きいんです。

ドナ役はプレッシャーがありましたか?

もちろんです。

でも私が言いたいのは、

アイコンなのは メリル・ストリープ だけではなく、

ドナ・シェリダンそのものが伝説的存在

だということです。

25年以上にわたってミュージカル界を代表する女性主人公であり続けています。

数多くのブロードウェイのスターたちが演じてきました。

だからこそメリルも演じたかったのでしょう。

ドナこそが本当の伝説です。

その役を演じるのは本当に大変です。

毎日大きな銀色の厚底ブーツを履くような気分です。

でも同時にとても光栄で、とてもワクワクします。

制作陣は「自分らしさを役に持ち込むこと」を大切にしています。

だから毎日違う経験や感情を持った私自身をドナに反映できるんです。

今までで一番好きな役ですか?

はい。

間違いなくそうです。

私はこれまで「親友ポジションの楽しい女性」や「パワフルなナンバーを歌うセクシーな役」を演じることが多かったんです。

本当はターニャ役の時代を経験してからドナになると思っていました。

でもターニャを飛び越えてドナになりました(笑)。

正直、今でも毎日のように

「本当に私がこの役をやっているの?」

と思います。

4歳の頃の自分はブロードウェイを夢見ていました。

その子に向かって、

「夢は叶ったよ」

と言えるんです。

本当に特別なことです。

観客の反応は街によって違いますか?

まったく違います。

観客はショーの登場人物の一人です。

本人たちがそう思っていなくても(笑)。

私たちは観客のエネルギーを100%受け取っています。

街ごとに違いますし、毎晩違います。

曲を知っていて一緒に反応してくれる人も多いです。

笑いが起きるポイントも毎回違います。

だから同じ公演は二度とありません。

舞台上でのハプニングは?

最近ありました(笑)。

ある曲の途中で、キャストの一人が曲が終わったと勘違いしてしまったんです。

暗転すると思って、舞台上の椅子を片付けに飛び出してきました。

まだシーンの途中なのに(笑)。

私とサム役の ヴィクター は顔を見合わせてしまいました。

今でも笑い話です。

もう一つはバグパイプ事件。

若い男の子たちがバグパイプを持ってくる場面があるんですが、その後に私の大好きな静かなソロ曲があります。

感動的なシーンなんです。

静かにバグパイプを置いた瞬間、

突然

「ブォーーッ!」

と音が鳴りました(笑)。

観客は大爆笑。

私は笑いをこらえながら歌いました。

終演後SNSで

「皆さん、私もすごく面白かったです」

と投稿しました。

すると観客から

「演出だと思っていました」

というコメントがたくさん来ました(笑)。

クイック質問コーナー

最初に観たブロードウェイ作品は?

『ウィキッド』

好きなABBAの曲は?

「ギミー!ギミー!ギミー!」

温かい紅茶とスチーム吸入、どちら?

温かい紅茶

カラオケの定番曲は?

「ユー・オウタ・ノウ」

小道具を1つ持ち帰れるなら?

劇中で着けている指輪

まだ演じていない夢の役は?

『レント』のモーリーン。

もう年齢的に難しいけれど(笑)。

ロサンゼルスに着いたら最初にしたいことは?

太陽を思い切り浴びること。

『マンマ・ミーア!』25周年記念ツアーで、ソフィ・シェリダン役のジュリエット・M・オヘダとドナ・シェリダン役のジェシカ・クラウチ(左から)。

撮影:ジョーン・マーカス

公演情報

『マンマ・ミーア!』

公演期間
2026年6月23日~7月19日

会場
Ahmanson Theatre

ABBAの名曲とともに、笑いと涙、そして愛に満ちた物語がロサンゼルスの観客を魅了します。

※アーマンソン劇場(Ahmanson Theatre) は、アメリカ・ロサンゼルス中心部にある南カリフォルニア最大級のミュージカル・劇場です。

正式には、Ahmanson Theatre と呼ばれ、ロサンゼルスの芸術複合施設である Music Center の一角にあります。

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基本情報

  • 開館:1967年
  • 客席数:約2,000席
  • 所在地:ロサンゼルス市ダウンタウン
  • 運営:Center Theatre Group

特徴

アーマンソン劇場は、ブロードウェイの大作ミュージカルの全米ツアー公演や、ブロードウェイ進出前の試演(トライアウト)公演が数多く行なわれることで有名です。

過去には、

  • The Lion King
  • Les Misérables
  • The Phantom of the Opera
  • Wicked
  • Hamilton
  • Mamma Mia!

などの世界的ヒット作品が上演されています。

『マンマ・ミーア!』との関係

2026年6月23日から7月19日まで、全米ツアー版『マンマ・ミーア!』がこの劇場で上演されます。

ロサンゼルスは全米ツアーでも特に大規模な公演地のひとつで、4週間近いロングラン公演が組まれていることからも作品への期待の高さがうかがえます。

劇場の評価

アーマンソン劇場はニューヨーク以外では最高クラスのミュージカル劇場の一つとされ、

  • ロサンゼルス版ブロードウェイ
  • 西海岸ミュージカルの殿堂

とも呼ばれています。

毎年数十万人の観客が訪れ、アメリカ演劇界でも非常に重要な劇場として知られています。

https://www.broadwayworld.com/los-angeles/article/Interview-Jessica-Crouch-of-MAMMA-MIA-at-Ahmanson-Theatre-20260619


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