アイダホ州ミドルトンで生まれ育ったマシュー・クレイン(2015年音楽教育学士、2018年メディア芸術学士)は、幼い頃から音楽に強い情熱を抱いていた。
*マシュー・クレイン。撮影:ライアン・ミラー/キャプチャー・イメージング
大学キャンパスで開催されたサマーキャンプに参加して音楽の才能を伸ばし、音楽教育者になることを夢見ていた。そしてもちろん、「ザ・ブルー」と呼ばれる青いフィールドで行なわれる象徴的なアメリカンフットボールの試合を観戦して育った。そのため、学位取得のためにボイシ州立大学へ進学するという選択は、彼にとってごく自然なものだった。
在学中、クレインはモリソン・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツと深い関わりを持つようになった。さまざまな公演で演奏し、さらに舞台スタッフとしても働いた。
そこで得た経験は、その後の彼のキャリアに大いに役立つことになった。技術的な技能を身につけただけでなく、自分自身を信じる気持ちも育まれ、将来の成功につながる土台が築かれたのである。
クレインは当時を振り返り、次のように語った。
「働き始めた頃の私はかなり若かったのですが、センターの皆さんは多くの仕事を私に任せ、信頼してくれました。それは本当に素晴らしいことでした。ここには支え合うコミュニティーがあったため、大勢の人たちと競い合っているようには感じませんでした。それこそが、ここで過ごす素晴らしさでした」。
ボイシ州立大学を卒業した後、クレインはボイシ・フィルハーモニックをはじめとする芸術団体で仕事を経験した。
その後、モリソン・センターに戻ったことをきっかけに再び大学で学ぶことを決意し、メディア芸術分野でもう一つの学士号を取得した。
現在、クレインは『マンマ・ミーア!』北米ツアーの音響技術者助手を務めている。各地の新しい都市を巡りながら、毎週何千人もの観客に喜びを届けている。
また、『マンマ・ミーア!』が、初演時の劇場であるウィンター・ガーデン・シアターでブロードウェイ公演を再開した際には、ニューヨーク市に6か月間滞在していた。
北米ツアーに戻ったクレインは最近、かつて慣れ親しんだモリソン・センターを再訪した。今回はスタッフではなく、迎えられる側としての帰還だった。
クレインは、次のように語った。
「少し現実とは思えないような、不思議な感覚でした。この建物のちょっとした癖をすべて知っているので、私は恵まれています。舞台裏の通路も全部分かっています。そのため、仕事はとてもやりやすかったです……。ここは本当に故郷のように感じられます」。
「私はこの建物で本当に長い時間を過ごしました。今回はゲストとして戻ってこられたことが、とてもうれしいです。それでも、まるで一度もここを離れていなかったかのように感じています」。



