劇団四季のミュージカル『マンマ・ミーア!』を上演中の上野学園ホール(広島市中区)(※)で10月28日、終演後のトークイベントが開かれた。ソフィの父親候補3人や婚約者スカイ、その仲間を演じる男性キャスト6人が登壇。「四季の会」会員約200人を前に、役作りやABBAの楽曲について語った。
エーゲ海に浮かぶ小島を舞台に、結婚式を翌日に控えたソフィが、母ドナに内緒で父親かもしれない3人の男性を島に招く。客席から見れば笑いと涙の物語だが、招かれた男性たちから見ると、同じ出来事もずいぶん違って見える。
*写真:中国放送
父親候補の3人から見えた、もう一つの物語
サム役の梅津は、21年ぶりにかつての恋がよみがえり、島に来てみれば自分が父親かもしれないと知るうえ、ほかにも候補が2人いるというサムの立場を振り返った。「リアルに考えたらサスペンスかなと」。笑顔で語ったひと言に、サムの戸惑いがにじんだ。
一方、ビル・オースティン役の脇坂真人がうらやましがったのは、ドナと親友のターニャ、ロージーの友情だ。父親候補の3人、通称「ダディーズ」にも、あんな友情を描く場面があればと話す一幕も。役作りの話では、自分がこれまでに経験してきたことが、演じる人物にも自然とにじみ出ると語った。
スカイ役が語るABBAの魅力、最後は全員で「ダンシング・クイーン」
話題がABBAの音楽に移ると、スカイ役の森健心は、明るいポップナンバーも好きだが、歌詞に重みのある曲が心に深く響くと明かした。思わず体が動く曲もあれば、登場人物が胸に秘めてきた思いを伝える曲もある。ABBAの音楽をよく知っていても、誰がどんな場面で歌うのかに耳を傾けると、聴き慣れた一曲が違って聞こえてくる。
トークの締めくくりには、全キャストがサプライズで登場。カーテンコールでもおなじみの「ダンシング・クイーン」を披露した。来場者からは、舞台上の役柄とは違う俳優たちの素顔や、キャスト同士の親しさが伝わってきたことを喜ぶ声が聞かれた。
2025年の名古屋から横浜へと続いた今回の公演は、ここ広島でフィナーレを迎える。11月12日にも終演後のトークイベントが予定されており、当日の観客は開演前または休憩中に会場で申し込める。広島公演の千秋楽は11月23日(月・祝)。
*俳優:敬称略
※上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)
上野学園ホールは、広島市中区の白島(はくしま)にある県立の多目的ホールです。1972年10月23日に広島郵便貯金会館として開館し、現在は「上野学園ホール」の愛称で親しまれています。コンサートや演劇、ミュージカルなど、幅広い公演に使われています。 rcchall.jp
客席は1階1,230席、2階500席。1階から2階まで吹き抜けになっており、木を使った天井と壁が特徴です。開館当初から音の響きの良さで評価されてきました。写真では、木のぬくもりを感じさせる舞台まわりや、客席から見た舞台の広がりが分かります。 rcchall.jp
劇団四季『マンマ・ミーア!』とのゆかり
2026年の広島公演は、同作にとって約16年ぶり、2度目の広島上演です。名古屋、横浜と続いた今回の公演の最終地で、10月28日には終演後に男性キャスト6人によるトークイベントが開かれ、11月4日には日本上演通算3,500回を達成しました。広島公演の千秋楽は11月23日(月・祝)です。 search.yahoo.co.jp
所在地 広島市中区白島北町19-1
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