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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

【レビュー】プリンセス・オブ・ウェールズ劇場の『マンマ・ミーア!』

現在、トロントのプリンセス・オブ・ウェールズ劇場で上演中の『マンマ・ミーア!』は、実に陽気で、ちょっぴり風変わりな魅力にあふれたミュージカルだ。客席からは大きな拍手と笑い声が絶えなかった。

作品そのものは誕生から長い年月が経っているものの、魅力あふれる出演者たちの演技とエネルギッシュな振付によって、今回のプロダクションはチケット代を払って観るだけの価値が十分にあるものとなっている。

ジュディ・クレイマーの発案によって生まれ、スウェーデンのポップグループABBAの音楽を使用したこの人気ミュージカルは、現在25周年記念ツアーとして北米各地を巡演している。

『マンマ・ミーア!』は1999年にロンドンのウエストエンドで初演され、現在も上演が続いている。その後、2001年にはブロードウェイへ進出し、2015年までロングランを続けた。

トロントにとっても『マンマ・ミーア!』は決して馴染みの薄い作品ではない。2000年にロイヤル・アレクサンドラ劇場で北米初演を果たし、その後もマーヴィッシュの劇場に戻ってきて、4回にわたる公演をすべて完売させている。

物語の設定はこうだ。

20歳のソフィ・シェリダンは、母親の古い日記から驚くべき事実を発見する。そして、自分の実の父親である可能性のある3人の男性を、母親には内緒で自分の結婚式に招待する。

架空のギリシャの島「カロカイリ」を舞台にした『マンマ・ミーア!』は、にぎやかなトロントの街並みから離れて楽しむ、究極の夏の劇場体験と言ってもいいだろう。

*写真撮影:ジョーン・マーカス

正直に言えば、『マンマ・ミーア!』の映画2作品を数え切れないほど観てきた私にとって、この舞台版を好きになるまでには少し時間がかかった。

最初はかなり懐疑的だった。特に、あまり工夫が感じられない舞台セットは、プロのツアー公演というより高校の演劇公演のようにも見えた。しかし、何シーンか観ているうちに、いつの間にかこの舞台の魅力に引き込まれていた。

ソフィを演じるジュリエット・M・オヘダは、早い段階から私の目を引いた。

耳に心地よく響く澄んだ歌声に加え、善意から行動しているにもかかわらず、周囲の人々をかなりの騒動に巻き込んでしまう20歳の若者らしい、若々しく前向きなエネルギーを見事に表現している。

オヘダは非常に人を惹きつける魅力を持ったパフォーマーであり、今後の活躍を注目しておくべき存在になるかもしれない。

ロージー役のカーリー・サコロヴも、身体を使ったコメディと力強い歌声を織り交ぜた、記憶に残る演技を披露した。

ビル役のリーランド・バーネットを相手に披露する「テイク・ア・チャンス」の愉快なパフォーマンスでは、客席から大きな笑いが巻き起こった。

ターニャ役のジェイリン・スティールは、歌唱面でも身体的にも非常にハードな「ダズ・ユア・マザー・ノウ」で、私がこれまで目にしたことがないほどの熱狂を劇場にもたらした。

彼女は優雅さと安定感を保ちながら、完全にこの役を掌握していた。

ドナを演じるジェシカ・クラウチは、波乱に満ちた過去を持ち、日々奮闘するソフィの母親として好感の持てる説得力のある演技を見せた。

ただし、作品そのものに対する彼女の熱意は全体的にあまり感じられず、歌唱についても、いくつか独特な解釈が見られた。

ソフィの父親候補となる3人を演じるロブ・マーネル(ハリー)、ヴィクター・ウォレス(サム)、リーランド・バーネット(ビル)は、いずれも観ていて楽しい俳優たちだった。

特に後者の2人、ウォレスとバーネットの歌声は、映画版のピアース・ブロスナンとステラン・スカルスガルドよりもはるかに耳に心地よい。映画版では、思わず耳をふさぎたくなるほどだったのだから。

*写真撮影:ジョーン・マーカス

ほかに特筆すべきなのは、アンソニー・ヴァン・ラーストによる遊び心とエネルギーに満ちた振付と、フィリダ・ロイドによる生き生きとした演出だ。

どちらも物語や音楽の魅力を損なうことなく、それらをうまく引き立てていた。

アンサンブルも効果的に活用されており、場面転換もほとんどが非常にスムーズだった。

ただし、ところどころでミュージカル全体のテンポに違和感があった。まるで制作陣が、物語に本当に合っているかどうかにかかわらず、可能な限り多くのABBAの楽曲を盛り込もうとしすぎているように感じられる場面もあった。

25周年記念ツアーもかなり長期間にわたって続いているが、『マンマ・ミーア!』の出演者の大半は、今なお舞台に立つことを心から楽しんでいるように見えた。

ABBAの音楽が好きではない人にとって、『マンマ・ミーア!』は2時間半にわたる純粋な「劇場での拷問」になってしまうかもしれない。

しかしABBAが好きな人にとっては、このプロダクションは総じて、喜びにあふれ、楽しく、そしておそらく難しいことを何も考えずに夏の夜を過ごすことのできる、素晴らしいエンターテインメントである。

『マンマ・ミーア!』は、8月30日までプリンセス・オブ・ウェールズ劇場(※)で上演されている。

※プリンセス・オブ・ウェールズ劇場(Princess of Wales Theatre)は、カナダ・オンタリオ州トロントの中心部、キング・ストリート・ウェストにある大型劇場です。

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1993年に開場し、約2,000席を備えています。トロントを代表する演劇興行会社Mirvish Productionsが運営し、ブロードウェイやウエストエンドの大型ミュージカルを数多く上演してきました。

今回の記事に登場する『マンマ・ミーア!』25周年記念北米ツアーも、この劇場で2026年8月30日まで上演されています。

ちなみに『マンマ・ミーア!』とトロントには深い縁があります。北米初演は2000年、同じトロントにあるロイヤル・アレクサンドラ劇場で行なわれました。その後も何度もトロントで上演されており、今回のプリンセス・オブ・ウェールズ劇場公演はいわば「里帰り」のような公演でもあります。

名称の「Princess of Wales」は英国王室のプリンセス・オブ・ウェールズ(ウェールズ公妃)に由来します。所在地は 300 King Street West, Toronto です。

https://www.broadwayworld.com/toronto/article/Review-MAMMA-MIA-at-Princess-Of-Wales-Theatre-20260806


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