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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

椅子が語るドナの暮らし 子ども記者3人がのぞいた『マンマ・ミーア!』広島公演の舞台裏

ドナが営むホテルには、少しずつ形の違う椅子が並んでいる。島の人たちが、使わなくなった椅子を持ち寄ったという設定だ。せりふで説明されることのないこの小さな工夫に、島の人たちに支えられながらホテルを切り盛りしてきたドナの暮らしが見えてくる。

広島市中区の上野学園ホールで上演中の、劇団四季のミュージカル『マンマ・ミーア!』。ある公演の終演後、小学4年の山崎瑛太くん(10)、中学3年の福田結嘉子さん(14)、中等教育学校5年の宮原宏奈さん(16)の3人が、舞台に上がって装置や衣装を見学し、出演俳優やスタッフに話を聞いた。

*写真:中国放送

エーゲ海の潮風を、舞台にどう描くか

ABBAの楽曲にのせて、母ドナと娘ソフィの絆を描く『マンマ・ミーア!』。物語の舞台となるエーゲ海の小島は、「ウォール」と呼ばれる壁を動かしながら、場面ごとに表情を変えていく。

舞台監督の田口瑠風さんが3人に教えたのは、潮風が当たる島らしさを出すため、舞台装置に錆びたような表現を施していること。形のそろわない椅子にも、限られた資金でホテルを営んできたドナの背景が織り込まれている。ABBAの音楽に耳を奪われる舞台だが、ふと小道具に目を向けると、島での暮らしまで想像できる。

「きのうより少しできた」を重ねて

この日、ドナの親友ターニャを演じた高倉恵美には、3人から自分たちの日常にもつながる質問が飛んだ。

山崎くんが地道に努力を続けるコツを尋ねると、高倉は「ダメだなと思っても続けることですね」と答えた。昨日より少しできるようになったと感じられる自分でいたいという。人前に出ると自信をなくしてしまうという福田さんには、自分にもそういう気持ちがあると応じ、さまざまな人や景色に出会い、うれしさも悔しさも経験することの大切さを語った。

衣装の見学では、宮原さんが舞台上の暑さに着目した。劇団四季の中村詩乃は、できるだけ涼しい素材を選ぶ工夫を紹介した。宮原さんの心に残ったのは、プロも緊張するからこそ、準備をして本番に臨むという舞台監督の話だった。福田さんは、自信をつけるために練習を重ねるという考え方を、自分にも生かしたいと受け止めた。

劇団四季『マンマ・ミーア!』広島公演は、11月23日(月・祝)に千秋楽を迎える。

*中国放送の報道をもとに再構成

*劇団四季関係者・俳優:敬称略


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