戦艦 vs ドローン:イタリアとスペイン、ガザ支援船団を「ABBA攻撃」から守るため“大砲”を投入!
EUROP(欧州)が地中海に出動。スペインとイタリアは、ガザに向かう物議を醸す支援船団を防衛するため、戦艦を派遣しました。というのも、この船団が奇妙なドローン攻撃を受けたからです。その中には、非常用無線チャンネルでABBAの曲を爆音で流すという報告までありました。
「グローバル・スムード船団」――赤ちゃん用粉ミルク、食料、医薬品を積んだ約50隻の雑多な船の一団は、8月31日にバルセロナを出発。封鎖状態が長年続くパレスチナ・ガザ地区へのイスラエルの海上封鎖に挑むことを目的としています。
しかし、この抗議航海は国際的な親パレスチナ活動家たちによって運営されているものの、すぐに地政学的な火種となりました。というのも、謎のドローンが船団を繰り返し妨害し、焼夷装置を投下したり、無線を妨害したり、そして信じがたいことにクレタ島近海でVHF周波数を使ってABBAの楽曲を流したのです。
イタリアとスペイン、護衛艦を派遣
ローマとマドリードは、もはや黙ってはいません。
イタリアのグイド・クロゼット国防相は、この攻撃を「容認できない」と非難し、海軍フリゲート艦「アルピーノ」と「ヴィルジニオ・ファサン」の2隻を派遣して船団を防護するよう命じました。
さらにスペインも続きました。ペドロ・サンチェス首相がこの妨害行為を強く非難し、「国際法の尊重」と船団に乗るスペイン国民の安全な航行を求めたのです。そのため、スペイン海軍の哨戒艦「フロール」を急派しました。
サンチェス首相はこう述べました。
「スペイン政府は国際法の順守を要求します。我々の国民は平和のうちに地中海を航行する権利があります!」。
クレタ島沖で停泊中の船団
ヨット、漁船、作業船など100フィート未満の小型船で構成されたこの船団は、現在クレタ島南東の小さなギリシャの島、クフォニシ沖に停泊して再集結を待っています。
これまでに42隻がこの待機地点に到達しました。主催者側によると、ドローンによる攻撃は今月初めにチュニジアのシディ・ブ・サイド沖で始まり、その後9月24日にクレタ島近海でも発生したとされています。
イスラエルは猛反発
イスラエル政府はこの船団を激しく非難し、「ハマス工作員の隠れ蓑だ」と主張。船団に対し、イスラエルのアシュケロン港に寄港し、支援物資を「適切に検査」した上で、ガザの厳しく管理された陸上国境を通過するよう要求しています。
一方、活動家たちは自分たちの使命は平和的かつ象徴的なものだと主張し、「脅しには屈しない」と断言しています。