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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

ABBAとともに、ヴォヤージの世界へ

スタッフライターのクルーズ・グリンカがABBAアリーナを訪れ、デジタル・ABBAター、生演奏のバンド、そして感情の起伏を描くショー「ABBAヴォヤージ」をレビューする。

*写真:ヨハン・ペルソン/提供:ABBAヴォヤージ。許可を得て掲載。

もう広告を目にしている方も多いだろう。バス停、地下鉄のエスカレーター、街の広告看板を埋め尽くす、光り輝く4人のシルエット。そして「ほかにはないコンサート」という触れ込み。何か月もその前を通り過ぎてきた私たちは、ついに、これほど話題になっている理由を確かめることにした。

ストラトフォードのプディング・ミル・レーン駅に隣接するABBAアリーナは、ABBAと、その姿を生み出す精巧な映像技術のために建設された専用会場だ。その外観は、宇宙船と、非常に高価なテントを掛け合わせたように見える。

実際に踊りたいなら――きっと踊りたくなるはずだが――ステージに近いスタンディングエリアがおすすめだ。人の輪に入れば、見知らぬ人たちと肩を並べることになる。ところが数分もすると、その人たちは声を張り上げて歌い、昔からの友人のように腕を振っている。一方、後方の席に座れば、客席全体を駆け巡り、旋回する照明の演出を、より見渡しやすい位置から楽しめる。

このABBAの姿は、モーションキャプチャーを使って制作された。本物のアグネタ、ビヨルン、ベニー、アンニ=フリードが動きと歌声を収録し、それをもとに、1979年当時のメンバーの姿を再現したデジタル・ABBAターが作られたのだ。

それは不思議な時間旅行である。ステージ上の誰も、自分が生身の人間だと偽っているわけではない。それでも、その錯覚はあまりに精密で、まるでアグネタにこちらが見えているかのように、思わず手を振ってしまう。

*写真:ヨハン・ペルソン/提供:ABBAヴォヤージ。許可を得て掲載。

ショーは、色彩が一気にはじけるような幕開けではなく、静けさから始まる。薄暗く、うっすらと雪をかぶったスカンディナヴィアの森がスクリーンを満たす。木々の向こうに太陽が沈み、霜の降りた地面を鹿が慎重に歩く。やがて、ひとりの人物が現れ、その先に待つ何かへ向かって歩いていく。

本質的にはポップ・コンサートであるこのショーを始めるには、風変わりで、まるで映画のような演出だ。そして、その静けさがあるからこそ、やがてヒット曲が一気に鳴り響く瞬間が、いっそう強烈に感じられる。

それから間もなく、目の前の光景が本物なのかどうか、考えるのをやめてしまう瞬間が訪れる。

4人のアバターは、すぐ目の前に立っている。観客へ手を差し伸べ、感謝を身ぶりで伝える。そして10人編成のライブバンドが、アリーナいっぱいに音を響かせる。

頭の中では、これをコンサート、ホログラム・ショー、映画のどれに分類すればよいのか考えるのを諦め、ただ楽しむようになる。

決定的なのは、ABBAターだけでショーを成立させているわけではないことだ。あらかじめ制作された映像が、その場にいるミュージシャンの演奏にリアルタイムで呼応する。その組み合わせによって、非常に高価なミュージックビデオを見ているだけ、という感覚にならずに済んでいる。

ショーの構成は、通常のライブというよりも、感情の流れを意識的に組み立てた、一夜の体験に近い。

大ヒット曲はたっぷり披露される。「ダンシング・クイーン」が流れた途端、観客は歌詞を口にし、わずか数秒でアリーナ全体が立ち上がり、ほとんど一体となって体を揺らす。「マンマ・ミーア」にも、ほぼ同じような反応が起こる。

そして後半のアンコールでは、「ザ・ウィナー」が引き伸ばされ、新たな形にアレンジされる。それは失恋の悲しみというよりも、屈しない意志に近いものへと変わっている。

ABBAのベスト盤を聴いて育った人なら、ほとんどすべての曲が分かるだろう。そうでない人でも、大半の曲には聞き覚えがあるはずだ。それこそが、この楽曲群が持つ独特の力なのである。

ひとつ不満を挙げるとすれば、何ひとつ撮影して残せないことだ。公演中はスタッフが絶えず客席を巡回し、携帯電話を取り出さないよう促している。目を盗んで動画を撮影することもできない。

4インチの画面越しにライブを見るのではなく、その瞬間に意識を向けて体験することには、確かに意味がある。いつものように、掲げられた携帯電話が海のように広がっていない光景は、それ自体、ほっとさせてくれるものでもある。

それでも、あのような瞬間を自分のために記録しておく方法がないのは残念だ。これから訪れる人たちの驚きを守ろうとしている理由は、十分に理解できるのだけれど。

ABBAヴォヤージが、ここまで見事に成立するとは思いにくい。

説明だけを聞けば、70代のスウェーデン人4人を、1970年代当時の姿でデジタル再現して眺めるという企画は、目新しさだけを狙ったものに感じられるかもしれない。あるいは、もっと悪くすれば、少し物悲しいものになりかねない。

ところが、実際に体験すると、思わず心の構えがほどけるほど楽しい。

その成功を支えている要因のひとつは、世代を超えて人々を引きつける、ABBAならではの稀有な魅力だ。

祖父母、親、そして学生たち。同じ家族の3世代が連れ立って足を運ぶ姿を見られるライブ体験は、それほど多くない。ここでは、その3世代が、まったく異なる理由から、同じ曲を一緒に歌っているのである。

Into the voyage with ABBA


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